3.0
やや物足りない展示数
展示は、二階の第1展示室のみと物足りないが、美術館に寄贈された作品だけでなく、被災した石巻文化センターから、3点借りたり、彫刻家、高橋英吉、佐藤忠良など、関係のある芸術家の作品も加えた展示。
1929に開発されたアルマイトを用いて、「漆塗りアルマイトモザイク技法」で、例えば、松坂屋より発注された「貴婦人像」など手がけるが、1944中国で戦死。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国321の美術館・博物館と661の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
太齋春夫(だざいはるお/1907-1944)は、仙台市長町に生まれ、1932年(昭和7)、東京美術学校図画師範科を卒業しました。在学中より二科展に出品するなど油彩にその才を発揮していましたが、漆芸家六角紫水らのすすめにより、卒業後から漆の研究をはじめ、1933年(昭和8)、台湾総督府殖産局嘱託となり、ここで漆の研究に没頭します。
翌年には、漆でフィルムをつくる漆膜の技法を開発し、特許を取得。工芸品の製作のみならず、漆を絵画の領域にも活用し、多彩な制作を行いました。1939年(昭和14)には、ニューヨーク万国博覧会にこれまで培った技法を活かし漆器の衝立を出品して賞賛を博します。漆の可能性を模索し、将来を嘱望された太齋でしたが、1943年(昭和18)に応召を受け、翌年、中国の湖南省平江県において帰らぬ人となります。
工芸と美術の間をぬって活躍した太齋の活動は、昭和の美術の動向に新たな光を投げかけるものです。しかし、若くして亡くなったということもあり、残念ながらこれまでほとんど一般に知られておりません。
練馬区立美術館では、2015年度にご遺族より太齋の作品・資料をあわせて100件以上のご寄贈を受けました。本展ではこれらの作品・資料を中心に、漆の画家太齋春夫の軌跡を追いかけます。
漆膜や漆塗アルマイトモザイクなど、太齋が開発に携わった様々な技法は、その後、ほとんど継承されておりません。
今や失われて久しい特異な昭和漆芸の世界を、あらためてお目にかけます。
| 会期 |
2017年6月9日(金)~2017年7月14日(金)
|
|---|---|
| 会場 |
練馬区立美術館
|
| 住所 | 東京都練馬区貫井1-36-16 |
| 時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
| 休館日 |
月曜日 |
| 観覧料 | 一般 300円 高校・大学生および65~74歳 200円 中学生以下および75歳以上無料 障害者(一般)150円 障害者(高校・大学生)100円 団体(一般)200円 団体(高校・大学生)100円
|
| TEL | 03-3577-1821 |
| URL | https://www.neribun.or.jp/museum.html |
3.0
展示は、二階の第1展示室のみと物足りないが、美術館に寄贈された作品だけでなく、被災した石巻文化センターから、3点借りたり、彫刻家、高橋英吉、佐藤忠良など、関係のある芸術家の作品も加えた展示。
1929に開発されたアルマイトを用いて、「漆塗りアルマイトモザイク技法」で、例えば、松坂屋より発注された「貴婦人像」など手がけるが、1944中国で戦死。
4.0
美術作品としての漆絵、工芸品としてのアルマイトモザイク、どちらも漆によって落ち着いた空間を感じさせるものでした。あまり目にしないアルマイトモザイクは良かったです。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都練馬区で開催中の展覧会
《少年((蝶)》1942 年、漆絵、板、石巻文化センター蔵
《東尋坊》1942 年、漆絵、キャンバス、練馬区立美術館蔵
《盆 (鹿)》制作年不詳、漆、木、練馬区立美術館蔵
《盆 (茗荷)》制作年不詳、漆、木、練馬区立美術館蔵
《貴婦人像》(6 枚組みの内 1 枚) 1943 年頃、漆塗アルマイトモザイク、練馬区立美術館蔵
《貴婦人像》(6 枚組みの内 1 枚) 1943 年頃、漆塗アルマイトモザイク、練馬区立美術館蔵