特別展 ベルギー奇想の系譜展
ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで

兵庫県立美術館

  • 開催期間:2017年5月20日(土)~2017年7月9日(日)
  • クリップ数:9 件
  • 感想・評価:2 件
特別展「ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」 兵庫県立美術館-1
特別展「ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」 兵庫県立美術館-2
特別展「ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」 兵庫県立美術館-3
特別展「ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」 兵庫県立美術館-4
特別展「ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」 兵庫県立美術館-5
ヒエロニムス・ボス工房《トゥヌグダルスの幻視》1490-1500年頃
ラサロ・ガルディアーノ財団蔵 ©Fundación Lázaro Galdiano
トマス・ルルイ《生き残るには脳が足りない》2009年
ロドルフ・ヤンセン画廊蔵 copyright: studio Thomas Lerooy, Brussels
courtesy: rodolphe janssen, Brussels photo: Philippe D, Hoeilaart
ピーテル・ブリューゲル(父)[原画] /ピーテル・ファン・デル・ヘイデン [彫版]
《魔術師ヘルモゲネスの転落》1565 年 プランタン=モレトゥス博物館蔵
Museum Plantin-Moretus/Prentenkabinet, Antwerp - UNESCO World Heritage
フェルナン・クノップフ《天使》1889 年 ベルギー王立図書館蔵
The Royal Library of Belgium.All rights reserved.
ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンク《運河》1894 年 クレラー=ミュラー美術館蔵 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands
特別展「ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」 兵庫県立美術館-1
特別展「ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」 兵庫県立美術館-1
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特別展「ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」 兵庫県立美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

現在のベルギー・フランドル地方とその周辺地域で中世末期から発達してきた幻想絵画のカテゴリー。ヒエロニムス・ボスが描く悪魔や怪物のような異形のものたちは写実的で、「本物」と感じさせる迫真性に満ちていました。

こうした独特な表現の伝統は時代が進んでもカプリッチョ(奇想画)、象徴主義、シュルレアリスムの中にとどまり、今日のアーティストたちにも脈々と受け継がれています。

本展では、ベルギーに生まれた奇想の表現を、15、16世紀のフランドル絵画から現代のコンテンポラリー・アートまで国内外のコレクションによって紹介します。

ヒエロニムス・ボスやブリューゲルに始まり、ジェームズ・アンソール、ルネ・マグリットらの時代を経て、そして現代のヤン・ファーブルや若手の作家に至る、およそ500年の「奇想」の系譜をたどります。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2017年5月20日(土)~2017年7月9日(日)
会場 兵庫県立美術館 Google Map
住所 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 (HAT神戸内)
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
  • ※金・土曜日は20:00まで(最終入場時間 19:30)
休館日 月曜日 
観覧料 一般 1,500円(1,300円)
大学生 1,100円(900円)
70歳以上 750円(650円)
高校生以下無料
  • ※( )内は前売料金(一般・大学生のみ)および20名以上の団体割引料金
    ※前売券は5月19日(金)まで販売
    ※障がいのある方は各当日料金の半額(70歳以上除く)、介護の方1名は無料。
    ※各種割引の適用は、会期中、美術館窓口のみ。要証明。
    ※県美プレミアム展の観覧は要別途観覧券。(本展とあわせて割引あり)。
TEL078-262-1011
URLhttps://www.artm.pref.hyogo.jp

兵庫県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

ベルギー奇想の系譜をたどる

ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで、ベルギー・フランドル地方で中世末期から発達してきた幻想絵画は、少し怖さがあって、時代や宗教が色濃く反映されていてとても教訓的でした。
奇妙で不思議な想像の世界を、楽しみながらゆっくり鑑賞出来ました。

4.0

フランドル地方の美術の歴史が概観できます。

なかなか人気のある展覧会のようで、チケット売り場もコインロッカーも大勢の人がいて驚きました。
会場内の展示はおおよそ時系列順になっていて、いくつかはテーマによってまとめられています。
最初は「聖アントニウスの誘惑」やそれと似たような画題の作品がずらっと続いています。このころからベルギーには不可思議な絵画が存在していたことがわかります。
章ごとに時代が新しくなり、最後から2番目のところにはマグリットとデルヴヴォーという現代ベルギーを代表する画家の作品も数点ありました。
最後は現代アートで前衛的過ぎて首をかしげるものもありましたが、全体としてはよく構成されていると思いました。
ほとんどの作品に解説が添えられていて、何がいいたい作品かわからないということもありません。
ベルギーを舞台に、のんびりと西洋絵画の歴史をたどってみたい人にお勧めの展覧会です。

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ヒエロニムス・ボス工房《トゥヌグダルスの幻視》1490-1500年頃
ラサロ・ガルディアーノ財団蔵 ©Fundación Lázaro Galdiano

トマス・ルルイ《生き残るには脳が足りない》2009年
ロドルフ・ヤンセン画廊蔵 copyright: studio Thomas Lerooy, Brussels
courtesy: rodolphe janssen, Brussels photo: Philippe D, Hoeilaart

ピーテル・ブリューゲル(父)[原画] /ピーテル・ファン・デル・ヘイデン [彫版]
《魔術師ヘルモゲネスの転落》1565 年 プランタン=モレトゥス博物館蔵
Museum Plantin-Moretus/Prentenkabinet, Antwerp - UNESCO World Heritage

フェルナン・クノップフ《天使》1889 年 ベルギー王立図書館蔵
The Royal Library of Belgium.All rights reserved.

ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンク《運河》1894 年 クレラー=ミュラー美術館蔵 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

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