4.0
ベルギー奇想の系譜をたどる
ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで、ベルギー・フランドル地方で中世末期から発達してきた幻想絵画は、少し怖さがあって、時代や宗教が色濃く反映されていてとても教訓的でした。
奇妙で不思議な想像の世界を、楽しみながらゆっくり鑑賞出来ました。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 309 の美術館・博物館と 617 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
現在のベルギー・フランドル地方とその周辺地域で中世末期から発達してきた幻想絵画のカテゴリー。ヒエロニムス・ボスが描く悪魔や怪物のような異形のものたちは写実的で、「本物」と感じさせる迫真性に満ちていました。
こうした独特な表現の伝統は時代が進んでもカプリッチョ(奇想画)、象徴主義、シュルレアリスムの中にとどまり、今日のアーティストたちにも脈々と受け継がれています。
本展では、ベルギーに生まれた奇想の表現を、15、16世紀のフランドル絵画から現代のコンテンポラリー・アートまで国内外のコレクションによって紹介します。
ヒエロニムス・ボスやブリューゲルに始まり、ジェームズ・アンソール、ルネ・マグリットらの時代を経て、そして現代のヤン・ファーブルや若手の作家に至る、およそ500年の「奇想」の系譜をたどります。
会期 |
2017年5月20日(土)~2017年7月9日(日)
|
---|---|
会場 | 兵庫県立美術館 Google Map |
住所 | 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 (HAT神戸内) |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
月曜日 |
観覧料 | 一般 1,500円(1,300円) 大学生 1,100円(900円) 70歳以上 750円(650円) 高校生以下無料
|
TEL | 078-262-1011 |
URL | https://www.artm.pref.hyogo.jp |
4.0
ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで、ベルギー・フランドル地方で中世末期から発達してきた幻想絵画は、少し怖さがあって、時代や宗教が色濃く反映されていてとても教訓的でした。
奇妙で不思議な想像の世界を、楽しみながらゆっくり鑑賞出来ました。
4.0
なかなか人気のある展覧会のようで、チケット売り場もコインロッカーも大勢の人がいて驚きました。
会場内の展示はおおよそ時系列順になっていて、いくつかはテーマによってまとめられています。
最初は「聖アントニウスの誘惑」やそれと似たような画題の作品がずらっと続いています。このころからベルギーには不可思議な絵画が存在していたことがわかります。
章ごとに時代が新しくなり、最後から2番目のところにはマグリットとデルヴヴォーという現代ベルギーを代表する画家の作品も数点ありました。
最後は現代アートで前衛的過ぎて首をかしげるものもありましたが、全体としてはよく構成されていると思いました。
ほとんどの作品に解説が添えられていて、何がいいたい作品かわからないということもありません。
ベルギーを舞台に、のんびりと西洋絵画の歴史をたどってみたい人にお勧めの展覧会です。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
兵庫県で開催中の展覧会