3.0
カッコいいの二倍
伸びやかな線が、ファッショナブルです。
ちょっとポーズを決めた姿勢がおしゃれです。
さきごろクローズしたセツ・モードセミナーの代表、長沢節のスタイル画を中心にした展示が弥生美術館で開かれているのは、もともと挿絵が出身だからです。しかし、長沢節といえば、スタイル画。スタイル画ですから、このあと実際に洋服となってしまい、それで用済みのはずですが、これはこれでひとつの作品にまでなりえています。ほとんど素描と同じような美術品の趣き。
スタイル画もカッコいいのですが、長沢節自身もおなじくらいのカッコよさ。その両方のカッコよさを見られる展覧会に仕上がっています。