3.0
第2部が面白い
第1部は、エリック カールの絵本について。第2部は、カールの芸術について。
アメリカのエリックカール絵本美術館は、日本の絵本美術館に倣って造られたそうだが、カールの日本びいきは、実は、代表作「はらぺこあおむし」がコストがかかる為、アメリカでは製作されず、日本で製作された事が、最後の最後に明かされる。
また、影響を一番受けた画家は、マルケというが、マルケは若くして戦死した。
そして、カールの父親も、戦争にとられ、ロシアの捕虜になった。
戦争が繋ぐ。カールの日本びいきも、アメリカ産まれではあるが、両親はドイツ人であるカールにとって、日独、共に敗戦国ということで共通する。
また、カールは、大のモーツァルト好きで、「魔笛」舞台音楽を、地元のオーケストラの依頼で手がけた。という。
絵本作家の一面だけに捉われない展示だが、絵本の展示を一階で、人の展示を二階で、というように分けた方が良い。今の展示内容は、いささか中途半端。