3.0
この鬼子らは親に似ないがよい
鬼子といえば、親に似ぬ子のいいですが、ここでは似ないがよい。
岡本太郎記念館で開かれている「TARO賞20年 20人の鬼子たち」は、20年にわたるTARO賞の入選者の作品を展示していますが、いづれも親に似ぬ子たちばかり。親不孝たちが思い思いに作品を繰り広げています。だからこそ、岡本太郎の独自性が際立ち、ここから遠ざかろうとする鬼子たちの作品がまたそれぞれの味わいを持つ。
展示会場は小ぶりで、作品にはまとまりを欠いて、その分、散漫の印象を免れえませんが、その散らかりぶりからこのあと何が飛び出してくるか、そんな期待を持たせます。