戦後80年 《明日の神話》
次世代につなぐ 原爆×芸術

川崎市岡本太郎美術館

  • 開催期間:2025年7月19日(土)~2025年10月19日(日)
  • クリップ数:10 件
  • 感想・評価:1 件
戦後80年 《明日の神話》 次世代につなぐ 原爆×芸術 川崎市岡本太郎美術館-1
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原爆ドームを撮影する岡本太郎(1963年、広島)
岡本太郎《明日の神話》1968年、川崎市岡本太郎美術館蔵
津村果奈(証言者:岸田弘子)《死んだ我が子を背負う若いお母さん》2016年、広島平和記念資料館蔵
髙山愛季(証言者:笠岡貞江)《ああ!幽霊だ‼》2013年、広島平和記念資料館蔵
サンガー梨里(証言者:飯田國彦)《皆、どこに消えたの?》2021年、広島平和記念資料館蔵
安藤榮作《鳳凰》2016年、作家蔵(参考作品)
笠木絵津子《笠木絵津子映像プロジェクト「現代物理への旅」第2章その1「ロスアラモス」》2023年
後藤靖香《堂々巡り》2024年、作家蔵
小林エリカ《Sunrise》2016年、作家蔵、Photo by LUFTZUG
李晶玉《Ground Zero》2022年、個人蔵
蔦谷楽《ピジンゴのインコ》2025年、作家蔵
冨安由真《影にのぞむ》2023年、作家蔵(原爆の図丸木美術館での展示風景 撮影:加藤健)
安喜万佐子《網膜の雪(snow in Hiroshima)》2004-2018年、作家蔵
米谷健+ジュリア《中国 クリスタルパレス:万原子力発電国産業製作品大博覧会》2016年、作家蔵
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

戦後80年を迎える今年、戦争や被爆の記憶を次世代につなげる展覧会を開催します。本展開催のきっかけは、広島市立基町高等学校の生徒たちが描いた「原爆の絵」です。

広島の爆心地に程近い基町高校では、創造表現コースの生徒たちが被爆者から半年以上の時間をかけて話を聞きとり、その記憶を「次世代と描く原爆の絵」として描く活動を20 年近く続けています。現代の高校生の手によって、被爆者が語る被爆の実体験が次世代へと受け渡されているのです。この「原爆の絵」、そして岡本太郎の作品に加え、同じように核の問題に取り組む、現代の第一線で活躍する作家たちの作品によって本展は構成されています。

岡本太郎は30歳のときに中国の戦線に送られ、戦地で過酷な日々を経験します。復員後は、戦火で全てを失いながらも猛然と活動を再開。社会にメッセージを投げかける作品を次々と発表しました。岡本が核をテーマに挑んだ代表作《明日の神話》は、広島と長崎に落とされた原爆やビキニ環礁での水爆実験を題材としています。核の惨禍を乗り越えてなお、明日に向かって生きる人間像が描き出されています。

現代のアーティストたちもまた、戦争や原爆の記憶を、過去の出来事とするのではなく、現代に生きる私たちの問題として次の世代に向けた作品を制作しています。核の問題は、原水爆だけでなく原発事故など、現在の私たちの身近にも存在しています。戦争もまた、テロや侵略、報復という文脈で行われ、現在も様々な形をとりながら世界各地で続いています。本展では、80年前の戦争の記憶を起点として、現在の私たちを取り巻く様々な問題を題材に、独自の視点で表現する9 組の作家の作品を紹介します。

本展によって、戦争や被爆の記憶を次の世代につなげてゆくとともに、混迷を続ける世界で私たちはどのように生きるべきかを考えるきっかけとなれば幸いです。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年7月19日(土)~2025年10月19日(日)
会場 川崎市岡本太郎美術館 Google Map
住所 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内
時間 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日、7月22 日(火)、8月12 日(火)、
9月16日(火)、9月24 日(水)、10月15 日(水)
※7月21日、8月11日、9月15日、10月13日を除く
観覧料 一般 1,000円(800円)
高・大学生・65歳以上 800円(640円)
  • ※( )内は20名以上の団体料金、中学生以下無料
TEL044-900-9898
URLhttps://www.taromuseum.jp/

川崎市岡本太郎美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

川崎市岡本太郎美術館 川崎市岡本太郎美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

岡本太郎の抗う力、現代作家の多様な視点で、戦争・原爆を睨む

○常設展示室
・核を題材に制作した作品など、岡本太郎の作品約120点を展示
・現代アーティスト:後藤靖香、米谷健+ジュリアの作品を展示
岡本太郎が戦争・核に関しての作品を多く残しているのは周知のこと。私自身も何度も観ているけど、抗う力には相変わらず圧倒される。久々に観たけどみなぎる〈爆発〉は、重いストレートパンチを持っている。
後藤靖香の《堂々巡り》も巨大な何かの迫力あり。米谷健+ジュリアのシャンデリアは綺麗だけど原子力発電所の象徴だと思うと、蛍光色は薄ら怖い。
常設展示室には岡本太郎の他のテーマの作品もあるので、ちょっとそこに行くと気持ちは横にそれる。飛行船は懐かしかった。
○企画展示室
・「次世代と描く原爆の絵」原画42点を展示
・岡本太郎 《明日の神話》
・現代アーティスト:冨安由真、安喜万佐子、安藤榮作、蔦谷楽、李晶玉、小林エリカ
《明日の神話》は渋谷・井の頭線入口でお馴染みの原画。迫力は小さい原画(小さくはないかw)でも十分。
一番観たかったのは冨安由真《影にのぞむ》。被爆者の取材と彼等の手で構成されたインスタレーション。人の体験を形に置き換える、きちんと悲劇が伝わる。安藤榮作の荒削りな木彫も存在感があり魂のモニュメントを感じた。他現代作家もそれぞれクオリティ高い向き合い方をしていた。
広島市立基町高等学校・創造表現コース「次世代と描く原爆の絵」はとても良かった。被爆体験者の話を聞きそれを生徒が絵にする。個人の辛い体験を受け止めて画面にする。これはとても難しく痛みを伴うはずだ。大きな流れで「戦争反対」「核反対」と唱えるより伝わってくるものがあった。それぞれの画力の差があれど、そんなの抜きに思いが届いた。

9月13日(土)11時入館。混雑なし。一部を除いて撮影可。

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出展作品・関連画像IMAGES

原爆ドームを撮影する岡本太郎(1963年、広島)

岡本太郎《明日の神話》1968年、川崎市岡本太郎美術館蔵

津村果奈(証言者:岸田弘子)《死んだ我が子を背負う若いお母さん》2016年、広島平和記念資料館蔵

髙山愛季(証言者:笠岡貞江)《ああ!幽霊だ‼》2013年、広島平和記念資料館蔵

サンガー梨里(証言者:飯田國彦)《皆、どこに消えたの?》2021年、広島平和記念資料館蔵

安藤榮作《鳳凰》2016年、作家蔵(参考作品)

笠木絵津子《笠木絵津子映像プロジェクト「現代物理への旅」第2章その1「ロスアラモス」》2023年

後藤靖香《堂々巡り》2024年、作家蔵

小林エリカ《Sunrise》2016年、作家蔵、Photo by LUFTZUG

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