4.0
岡本太郎の抗う力、現代作家の多様な視点で、戦争・原爆を睨む
○常設展示室
・核を題材に制作した作品など、岡本太郎の作品約120点を展示
・現代アーティスト:後藤靖香、米谷健+ジュリアの作品を展示
岡本太郎が戦争・核に関しての作品を多く残しているのは周知のこと。私自身も何度も観ているけど、抗う力には相変わらず圧倒される。久々に観たけどみなぎる〈爆発〉は、重いストレートパンチを持っている。
後藤靖香の《堂々巡り》も巨大な何かの迫力あり。米谷健+ジュリアのシャンデリアは綺麗だけど原子力発電所の象徴だと思うと、蛍光色は薄ら怖い。
常設展示室には岡本太郎の他のテーマの作品もあるので、ちょっとそこに行くと気持ちは横にそれる。飛行船は懐かしかった。
○企画展示室
・「次世代と描く原爆の絵」原画42点を展示
・岡本太郎 《明日の神話》
・現代アーティスト:冨安由真、安喜万佐子、安藤榮作、蔦谷楽、李晶玉、小林エリカ
《明日の神話》は渋谷・井の頭線入口でお馴染みの原画。迫力は小さい原画(小さくはないかw)でも十分。
一番観たかったのは冨安由真《影にのぞむ》。被爆者の取材と彼等の手で構成されたインスタレーション。人の体験を形に置き換える、きちんと悲劇が伝わる。安藤榮作の荒削りな木彫も存在感があり魂のモニュメントを感じた。他現代作家もそれぞれクオリティ高い向き合い方をしていた。
広島市立基町高等学校・創造表現コース「次世代と描く原爆の絵」はとても良かった。被爆体験者の話を聞きそれを生徒が絵にする。個人の辛い体験を受け止めて画面にする。これはとても難しく痛みを伴うはずだ。大きな流れで「戦争反対」「核反対」と唱えるより伝わってくるものがあった。それぞれの画力の差があれど、そんなの抜きに思いが届いた。
9月13日(土)11時入館。混雑なし。一部を除いて撮影可。













