この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
「教会の長女」か、「革命の娘」か、それとも――。
キリスト教の神の威光に支えられたブルボン王朝に終わりを告げ、新たな時代を照らす光を人間の理性に見出したフランス革命。その理想は恐怖政治へと陥り、多くの犠牲を生んだ末、安定した社会の実現に至ることはありませんでした。
ナポレオンの時代を経て王政が復活し、社会は一定の秩序を取り戻します。しかしながら、その後も一つの問いがフランス社会に突きつけられ続けることになります。すなわち、フランスは「カトリック教会の長女」に戻るのでしょうか、あるいは「革命の娘」となるのでしょうか。社会を大きく二分するこの問いのもと、さまざまな思想や価値観が錯綜し、国家と宗教との関係性はマイノリティーの宗教をも巻き込みながら大きく揺れ動いていきます。
こうしたうねりの中で、美術もまたその姿を変化させていきます。絶対の指針が失われた時代に、何をどのように描けばよいのでしょうか。美術は何を映し出すのでしょうか。そして、美術を美術たらしめる「力」は、どこから生まれてくるのでしょうか。
本展では、フランス革命から20世紀半ばへと至る時代に焦点を当て、優れた作品の数々を、それを生み出した信仰や社会の変化に沿って紹介します。民主主義社会の創設――すなわち人が人の力で社会を作り上げようと模索する時代に、人が作る物に宿る聖性の起源と行方を追いかけていきましょう。
◆ 「ライシテ」とは
ライシテは今日のフランス共和国の根幹となる重要概念の一つです。フランスの歴史と結びついた独特の政教分離のあり方で、国家は宗教から自律した考え方のもとで運営され、宗教的に中立な立場を取ることになります。市民は公的な場では宗教的な振る舞いを抑制することが求められますが、一方で、個人としていかなる宗教を信じることも信じないことも自由であることが保障されます。さまざまなバックグラウンドを持つ人々が生活するフランス社会において、安心して共生することのできる社会の実現のための原則だと考えることもできるでしょう。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2025年10月12日(日)~2025年12月21日(日) |
|---|---|
| 会場 |
宇都宮美術館
|
| 住所 | 栃木県宇都宮市長岡町1077 |
| 時間 |
9:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
| 休館日 |
月曜日、10月14日(火)、 11月4日(火)、 11月25日(火) ※ただし10月13日(月・祝)、 11月3日(月・祝)、 11月24日(月・休)は開館 |
| 観覧料 | 一般 1,200円(960円) 大学生・高校生 1000円(800円) 中学校・小学生 800円(640円)
|
| TEL | 028-643-0100 |
| URL | http://u-moa.jp |
宇都宮美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
ジャン=フランソワ・ミレー《無原罪の聖母》1858年 山梨県立美術館
アンドレア・アッピアーニ《ルーヴル宮殿でアテナ像の前に立つナポレオン》1814年頃 東京富士美術館©東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
ウジェーヌ・ドラクロワ《聖母の教育》1852年 国立西洋美術館、東京国立博物館より管理換え
ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ《聖ジュヌヴィエーヴの幼少期》1875年頃 島根県立美術館
アレクサンドル・カバネル《エステル女王》1882年 府中市美術館
ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ《愛国(習作)》1893年頃 公益財団法人大原芸術財団 大原美術館
ジョルジュ・ビゴー《熱海の海岸》あるいは《熱海にて、日本の漁師たち》1888年頃 宇都宮美術館
ジョルジュ・デヴァリエール《善き盗人》1913年 公益財団法人大原芸術財団 大原美術館
モーリス・ユトリロ《旗で飾られたモンマルトルのサクレ=クール寺院》1919年 埼玉県立近代美術館



