5.0
幕末から明治初期の日本人のリアルな姿
外国人である私にとって、幕末から明治初期に撮影された日本の風景と日本人の姿は、とても興味深いものでした。庶民から幕末の志士、徳川の貴顕の方々まで、その影像は歴史の貴重な資料であるのはいうでもありませんが、同時に日本における初期の写真技術の歩みも展望できて、とても参考になりました。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 300 の美術館・博物館と 754 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
本展では、平成18(2006)年度から隔年で開催してきた4つの地方編(「関東」「中部・近畿・中国」「四国・九州・沖縄」「北海道・東北」)の総まとめとして、現存する貴重なオリジナルの写真作品・資料を〈であい〉〈まなび〉〈ひろがり〉三部構成で展覧します。
出品作品および資料は、国指定重要文化財の写真作品をはじめ、東京都写真美術館収蔵作品および協力機関である日本大学藝術学部の収蔵作品のほか、日本全国の公開機関を持つ施設への収蔵調査によって選ばれた優品群です。
イメージではなく「物」として存在するオリジナルとともに、台紙裏面のデザインを鑑賞できる立体的な展示や写真帖の全内容を投影展示するほか、写真に関わる版画、写真機材、書簡などを一堂に会して紹介します。
本展は、初期写真の文化を直截に感じられる稀有な機会であるとともに、幕末から明治の写真史を再考証する新たな起点となる試みです。10年にわたる展覧会シリーズの集大成となる展覧会です。
会期 |
2017年3月7日(火)~2017年5月7日(日)
|
---|---|
会場 | 東京都写真美術館 Google Map |
住所 | 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 |
時間 | 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 |
月曜日 ※ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館 |
観覧料 | 一般 700円(560円) 学生 600円(480円) 中高生・65歳以上 500円(400円)
|
TEL | 03-3280-0099 |
URL | http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2576.html |
5.0
外国人である私にとって、幕末から明治初期に撮影された日本の風景と日本人の姿は、とても興味深いものでした。庶民から幕末の志士、徳川の貴顕の方々まで、その影像は歴史の貴重な資料であるのはいうでもありませんが、同時に日本における初期の写真技術の歩みも展望できて、とても参考になりました。
3.0
小さいなあ。
というのが最初の印象。
江戸末期、明治維新期に伝わった写真術とその写真を多く展示して、日本写真史黎明を目の当たりに見ることのできる展覧会ですが、写真が小さい。サイズが小さい。それもやむないことであって、当時は引き伸ばすという技術がまだ未発達だったのでしょう。だから、見覚えのある土方歳三や近藤勇の肖像写真も、こんなに小さなものだったのか。やはり実物を見ないとわからないものだと感じ入った次第。
しかし、その小さなサイズの写真のおかげで、江戸末期から明治の日本人がどのようないでたちで、どんな表情をしていたのかがよくわかります。時代劇でみる日本人の顔や日本の町並みは、ありゃあ、まるで実際とはちがっている。使われている道具や、家並みもそうだ。
写真術によって我々は当時を知ることができる。ありがたい。貴重です。
本展覧会図録は書籍として市販されている。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都目黒区で開催中の展覧会