木×仏像(きとぶつぞう)-飛鳥仏から円空へ 日本の木彫仏1000年

大阪市立美術館

  • 開催期間:2017年4月8日(土)~2017年6月4日(日)
  • クリップ数:6 件
  • 感想・評価:3 件
木×仏像(きとぶつぞう)-飛鳥仏から円空へ 日本の木彫仏1000年 大阪市立美術館-1
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重要文化財 木造 宝誌和尚立像 平安時代(11世紀) 京都・西往寺
重要文化財 木造 宝誌和尚立像 平安時代(11世紀) 京都・西往寺
木造 菩薩立像 飛鳥時代(7世紀)東京国立博物館
木造 閻魔王坐像 厨子入 鎌倉時代(13~14世紀) 大阪・正明寺
木造 秋葉権現三尊像 江戸時代(17世紀)円空作
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

本展覧会は日本の木彫仏の魅力を再発見することを目的とし、素材である「木」に注目しながら鑑賞していただく企画展です。一本の樹木にこだわり、由緒ある古材にこだわって造られた仏像。その造形に親しみ、楽しむ空間を提供いたします。

日本人は古来より樹木に対して畏敬の念をもって見あげてきました。先ごろ造替のなった出雲大社の心御柱(しんのみはしら)や、本年も諏訪大社で行われた7年に一度の御柱(おんばしら)祭りにその一端がうかがえるでしょう。人間よりはるかに大きな樹木は、人間の寿命をはるかに超えた長い時間風雪に耐えて大地に立ち続けます。樹木は日本人にとって身近でありながらも、祈りの対象でもありました。そうした「樹」を伐り出し、大地から切り離された「木」に彫られた仏像や神像、それが本展のテーマである木彫像です。本展覧会では仏像の素材となった木の種類、あるいは木材の用いられ方など素材に注目することによって、仏像に込められた深い意味を理解する手掛かりとし、その魅力を再発見します。

また、本展覧会ではこのような仏像の素材と共に、彫刻作品としての卓越した「技」にもご注目いただきます。それぞれの樹木の特性を的確にとらえて振るわれた槌(つち)と冴えわたる鑿(のみ)は、時に緻密に、時に大胆に、自由自在に扱われます。世界にも類を見ない木彫の技を間近にご覧いただくことで、優れた造形の背景に確かな技術が存在し、伝えられてきたことをご理解いただけることでしょう。

何の木で造られたの?どうしてその木なの?どうやって彫ったの?

素朴な疑問に答えながら素材の秘密を探り、技術の妙に目を見張る。本展覧会ではあなたの知らない仏像の世界へご案内いたします。(出品予定作品:約60件)

開催概要EVENT DETAILS

会期 2017年4月8日(土)~2017年6月4日(日)
会場 大阪市立美術館 Google Map
住所 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82
時間 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
※5月1日(月)は開館
※ただし、災害などにより臨時で休館となる場合あり。
観覧料 一般 1,300円(1,100円)
高大生 1,100円(900円)
  • ※( )内は、20名以上の団体料金
    ※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は無料(要証明)。
    ※本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。
TEL06-4301-7285 (大阪市総合コールセンター)
URLhttp://www.osaka-art-museum.jp/sp_evt/kitobutsuzo/

大阪市立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

大阪市立美術館 大阪市立美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

◇木×仏像に学ぶ◇

<観覧日:6月4日(日)最終日>
先ず、木彫仏に使われた材料(原木)の歴史と推移を学ぶ。
クス→カヤ→ヒノキ・ケヤキ等に変化していった。それには彫りやすい入手しやすい材質という観点は無く、木目の美しさや尊厳さを求めた影響のようだ。マツやキリを使った木造もあり、かってのブームのようなモノも感じる。
次に、作り方の変遷を学ぶ。
「一木作り」から「寄木造り」へと変遷した過程を興味深く鑑賞。中でも見上げるほどの四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)は圧巻であった。

5.0

静謐

雨がそぼ降る平日の午前中に出かけて参りました。
初めて訪れる美術館でしたが、かなり好み。

入り口で出迎えて下さった飛鳥仏。これがとても
愛嬌があっていい。東博からいらしたそうですが
満面の笑みにつられて思わず顔がほころびます。

控えめな照に浮かび上がった仏様方はとても厳かで、
このライティングは博物館ならではですね。

ゆとりのある空間に設置された展示台は全てが360°ビュー。
露出展示も多く木目や彫など細部まで拝見することができました。

今回の一番のお目当ては宝誌和尚さま。
以前、京博でお目にかかって以来のファンなのですが
今回の展示のシュチュエーションが素晴らしい。

第1室の出口から第2室を眺めると額縁の中の絵画のように
お像がおさまり、なんて素敵な演出。

第2室では宝誌和尚様を中心にその4隅にお地蔵さまが
いらして、薬師寺のとても美形なお地蔵様に胸キュン。
このお部屋が一番好きでした。

東博にいらしていた櫟野寺の仏様との再会。
四天王寺にはこんなに素敵な仏さま方がいらしたのかと
新発見したり

そして最後の展示室のそれは華やかなこと。
バレーの舞台のフィナーレを観ているかのような展開でした。

思って以上に良い展覧会で、予定より長居してしまい
重いから買うつもりはなかつた図録も求めてまいりました。

クラシカルな空間で過ごす静謐なひと時。
つかの間の贅沢でした。

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Audreyさん、他1人

4.0

「試みの大仏」は不思議な仏像

 聖徳太子の時代に百済から伝わったといわれる木造菩薩立像がお出迎えです。私の知る仏像とはお顔も形も違い5頭身で頭が大きく四角いお顔で仏教というよりヒンドゥー教の仏様に近いお姿でした。ヒンドゥー教も仏教も元を辿れば同じバラモン教なのが納得です。仏像は概ね時代の古い順に展示されてあり、今回お目当ての「試みの大仏」と呼ばれる東大寺の木造弥勒物坐像は順路の前半に鎮座されていました。高さ50㎝程の小さな仏像で少し前屈みで惚けたお顔をされているのですがとても力強く、拝見していると大きく見える不思議な仏像です。国宝はこの一点でしたがチケットの写真に用いられてる顔が縦に裂け中から十一面観音の面相が覗く「宝誌和尚像」はじめ重文の仏像は多数出品されてます。もちろん奈良の一刀彫のような荒削りで素朴な円空仏も出品されてます。もう一つのお目当てだったリーフレットに写真が載っている「千手観音菩薩立像」は出品が取り止めとのことでお目にかかることは叶いませんでしたが、50体を超える仏像はそれぞれ見応えがあって、また心が癒される展覧会でした。
PS:本展のチケットでコレクション展(木×美術-絵画と工芸-)も観ることができます。

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