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やきものによる現代美術の懐の深さを知る
愛知県陶磁美術館は瀬戸市にある。そして、今回のあいち2025の展示は、瀬戸市のまちなかでも開催される。愛知県の地理にうとい私は、この2カ所を1日で回ろうかと考えていたが、どこかで無理があることに気がついた。気がついて本当に良かった。というわけで、愛知芸術文化センターを見た翌日は愛知県陶磁美術館を訪問した。最寄り駅は陶磁資料館南という駅名というよりバス停な感じの無人駅。そこから小雨の中、15分は歩いたけど、途中、すれ違う人も、追い抜く人もいなかった。まあ、それでも会場には観客はいたし、展示はかなり楽しめた。
陶磁資料館南駅から愛知県陶磁美術館に行くと、まず見えてくるのが「デザインあいち」という建物で設計は谷口吉郎。そこでは、体育館のような広々とした会場で加藤泉の独特の胎児+動物的な作品展示が展開されてました。今回は油彩と立体の両方を出展。そこから歩いて、本館へ。本館では、西條茜の展示とシモーヌ・リーの巨大な作品が印象深い。西條茜の作品は陶芸の立体作品でかつ楽器でもあるらしく、パフォーマンス込みで楽しむ作品。映像を流していたけど、実演も見たかったな。このほか、秋田でマタギとしても活動している永沢碧衣の熊を描いた一連の作品も、記憶に残りました。
翌日は瀬戸市のまちなかの展示を見に行きました。晴天です。瀬戸市の会場は瀬戸川を中心に左右に11あって徒歩で見てまわる。そこそこ高低差があるので天気の悪いときは無理だな、という印象。ここでは、銭湯跡を使った佐々木類の《忘れじのあわい》 、会場のみで読めるpanpanyaの新作「何物」、冨安由真によるインスタレーション《The Silence (Two Suns)》、旧瀬戸市立深川小学校では1階部分を使ったアドリアン・ビシャル・ロハス 《地球の詩》などが記憶に残りました。ちなみに漫画家を招聘するときに、今回のpanpanyaのように新作を描いてもらって、会場でしか読めないようにする、というのはいいアイデアだなと思いました。さらに、ちなみに愛知県美術館で展示された諸星大二郎もこの展示のために作品の絵を描いているので見逃さないようにしましょう。













