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これからも頑張って欲しい
開館記念の第二弾ということで、再び伺いました。
相変わらず状態の良い作品を拝見することができました。
展示内容や館内の動線など、今後も工夫が求められると思いますが、これからも末永く頑張って欲しいです。
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美術館の活動の、最も根幹となるのは収蔵作品です。すみだ北斎美術館の収蔵作品には、墨田区が独自に収集してきた作品の他に、かつて個人のコレクターが収集してきた作品群が二つあります。
一つは北斎の研究者であり、世界有数の北斎作品コレクターでもあったピーター・モース氏のコレクション。もう一つは、浮世絵版画を大きな視野でとらえ、貴重な資料を収集し研究してきた浮世絵研究の第一人者である楢﨑宗重氏のコレクションです。
本展覧会では、二人のコレクターが生涯をかけて集めた珠玉の名品を前後期合わせて約130点、大公開します。
■二人のコレクターとコレクション
《ピーター・モース氏とコレクション》
ピーター・モース氏(1935-1993)は、北斎の研究者であり、作品の収集家でもありました。
大森貝塚を発見したエドワード・モースの血縁(弟の曾孫)にあたり、北斎の「諸国瀧廻り」に関する論文を執筆、「百人一首乳母が絵説き」シリーズに関する単著を刊行し、また、北斎のカタログレゾネ(全作品目録)を作成しようとしました。
モース氏のコレクションは、欧米における北斎の個人収集としては最高・最大の内容といわれており、研究者の眼で収集された希少価値の高い作品が多く含まれていることが特徴です。北斎の主な落款(春朗、宗理、北斎、戴斗、為一、卍)の作品がすべて含まれ、北斎の画歴の全体像を見渡すこともできます。
平成5(1993)年のモース氏の急逝後、そのコレクションの散逸を惜しまれた御遺族が、すみだ北斎美術館の計画に理解を示されたことから、墨田区が総数600点に近い北斎作品や研究資料などを一括取得しました。
《楢﨑宗重(ならざき・むねしげ)氏とコレクション》
美術史家である楢﨑宗重氏(1904-2001)は戦前より浮世絵雑誌の発行に携わり、趣味的な分野とされていた浮世絵を美術史の中で学問的に位置づけることに尽力しました。また、日本浮世絵協会(第二次・第三次)を設立し、会長などをつとめました。
戦後間もない時期に大著『北斎論』を刊行し、北斎研究の分野でも活躍しました。また、海外の浮世絵作品を調査し、その成果本『在外秘宝』を刊行しました。楢﨑氏のコレクションは、そうした研究活動の中で収集したコレクションです。
北斎作品の割合は少ないですが、浮世絵のみならず、日本及び中国の古美術から近世絵画・版画、近代絵画なども含まれています。美術史家として活躍した研究者のコレクションであり、美術史研究上、貴重な美術資料・歴史資料でもあります。また、氏のコレクションからは幅広い視点で北斎をとらえていたこともみえてきます。
楢﨑氏は、美術館の設立趣旨に賛同し、墨田区の北斎資料収集、評価活動も指導され、平成7(1995)年に約480点を一括して墨田区に寄贈されました。
楢﨑氏は、コレクションはコレクターの人格のあらわれであるので、貴重なのだと話していたといいます。
会期 |
2017年2月4日(土)~2017年4月2日(日)
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会場 | すみだ北斎美術館 Google Map |
住所 | 東京都墨田区亀沢2-7-2 |
時間 | 9:30~17:30 (最終入場時間 17:00) |
休館日 |
月曜日 ※祝日・振替休日の場合は翌平日:本展期間中では、3/20(月・祝)は開館し、3/21(火)は休館 ※【会期中の休館日】 2月6日(月)、13日(月)、20日(月)、27日(月)、3月6日(月)、13日(月)、21日(火)、27日(月) |
観覧料 | 一般 1,000円(800円) 高校生・大学生 700円(560円) 65歳以上 700円(560円) 中学生 300円(240円) 障がい者 300円(240円)
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TEL | 03-6658-8936 |
URL | https://hokusai-museum.jp/ |
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開館記念の第二弾ということで、再び伺いました。
相変わらず状態の良い作品を拝見することができました。
展示内容や館内の動線など、今後も工夫が求められると思いますが、これからも末永く頑張って欲しいです。
4.0
早速前期、見てきました。点数はさほど多くはないのですが、モースさんのコレクションはとてもすばらしく、摺りの状態にこだわる海外コレクターならではのものがたくさん!!でした。すばらしいものばかりで、図録ではなく、モースさんのコレクション本(ショップで買えます)のほうがほしくなってしまいました。
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