3.0
自分のペースで見る展覧会です。
新宮晋の「新作展」ということで見て来ました。
展示作品数はわずかに「18」。
そのうち2点は有料会場の外にあります。
展示室内の16作品には一切の解説がないので、1つの作品を2分ずつ眺めても30分ほどで見終わってしまいます。
図録には設計に至る緻密な計算に基づいた図案が載っているので、それを見ると、さすがに感心しますが、完成した作品だけを見ていると、ただの巨大なモビールです。
パターンは大きく3つあって、1つはまったく動かないもの。
2つめは風で動くもの。
3つめは水で動くものです。
水で動くものは暗めの展示室でマチエールの金属が動いて光る・反射する様子と併せて見ていると、日常の喧騒が忘れられて、軽く「禅」に望んでいる心境になります。
風で動くものはいくつかの方向から眺めて、ただ楽しめばいいのではないかと思います。
気を使わず、時間も完全に自分のペースで見られます。
こういった作品は撮影を許可したほうがいいと思うのですが、一切撮影禁止だったのが残念です。