4.0
不動の存在の深い美しさを、じっくり感じさせられ、年末にぴったりの展覧会でした
今回の郷さくらさんは、現代日本画界の最前線で活躍している、全く違った画風の押元一敏氏と染谷香理氏の二人展を、「Duet」、つまり二重奏として展観していました。押元氏は「FROM〜それぞれの日本画」でなんとなく印象には残っていました。デザイン畑から日本画家として活躍されていて、息を止めて観てしまうようなつきつめた感じの写実に、抽象の紗幕を掛けたような? ちょっと独特な作品が、私は好きでした。染谷氏はもしかしたら見たことがあっても、申し訳ないのですが、全く存じ上げませんでした。サブタイトルは「静と動の交錯」、押元氏の作品は巨石・巨樹・大自然の造形・富士山と、まさに「静」というか「不動」というかの存在を、美しい白とざらっとした独特な表現で魅せてくれていました。どの作品もとても良かったです。「素直に見る」という言葉も、人となりを感じさせられます。染谷香理氏は華やかな金彩振袖のような作品でありながら、ちょっと暗めの雰囲気でもありました。「静」に対しての「動」という印象は全く受けませんでした。日本画画材の研究をされているそうで、今後楽しみに観させて頂こうと思いました。









