4.0
4年かけて採取した砂が並ぶ怪作とか青一色の植物が浮かぶ大作とか、にぎやかなTARO賞
TARO賞、まあまあ楽しめました。岡本太郎賞は、千葉県の砂浜で採取した砂とアクリル絵具で製作した巨大な絵画《房総半島勝景奇覧》と千葉県で採取した砂を大量に並べた《千葉海岸線砂旅行》。「4年を費やして千葉県の海岸線をぐるりと10歩ごとに分けて足元の砂を採取」したので、本当に大量にある。そして砂の色が微妙に違うのが面白い。絵としてどうかという前に、膨大な砂のサンプルに圧倒される。
そして岡本敏子賞が、ガラス張りの部屋を青一色の植物画のようなもので覆った作品。福島県双葉町で採取した、おそらくは被爆したであろう植物たちを押し花にしたものを版として、青いカーボン紙に写したものだそうです。これが繊細で美しい。
あと特別賞が1点、入選作が21点。そのうち平面作品が6点、平面+インスタレーションが3点、立体が12点、ビデオが1点という感じ。TARO賞らしいひねりがあって、中にはひねりすぎてよく分からない作品もあるけど、楽しめました。
一方、不満はある。審査委員が固定されていること。そして、選評が掲載されるのが受賞作だけで、入選作について、どうして入選したのかよく分からない。選評を発表しない審査委員というのも、岡本太郎的にはどうなんでしょう?と思います。ちなみに来期から「ゲスト審査員を迎えることとなり、次回のゲスト審査員は福田美蘭氏が務める」というのは、多少は救いかも。






