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2023イタリア・ボローニャ 国際絵本原画展

2023イタリア・ボローニャ 国際絵本原画展

西宮市大谷記念美術館|兵庫県

開催期間:

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ホワイト世代?

絵の専門家でもない私が辛口の評価をするのは間違っていると思うが、

第一印象として商業的に成功しそうな絵が多いなと思った。

全体的にカラフルで明るく、良心的で(この言葉が適当かどうか不明だが)、

現代の子供が喜びそうなポイントを押さえていると感じた。

だが、「どうしても絵を描きたんだ」「認めてもらえなくても良いんだ」

というような風変わりな個性のはみ出しのような作品は今回少ないように感じた。

絵本においてこういう頑固な風変わりな作家が段々と少なくなってきたと思う。

こういう頑固な絵を描く人はきっと人間的に付き合いが難しくて、

でもきっと子供心のままなんだろうと思う。

ただ、子供は明るい善良なばかりではなくて、

死の世界と境界が曖昧な残酷さや暗さ、毒も含んでいると思うのだが、

影のある作品が少ないと感じた。

知人から「現代の子は「ホワイト世代」なんだって」、という言葉を聞いて

確かに、綺麗で善良で模範的で賢く、教育的にお勧めできることは素晴らしいと思うのだが、

大人も楽しめるようなもっと深い本がいいなぁと思った。

私が心惹かれたのは、Desdichas de mna familia Victoliana という作品。本も購入した。

それから、ルートヴィッヒとサイ という作品も好きだ。アングルが好きだ。

寺澤智恵子さんの作品は大人の女性の雰囲気が漂っていて、

作家さん自身が魅力的な人なんだろうと思った。

さぶさちえさんの作品は見事だった。見入ってしまった。

他にもたくさん素晴らしい作品はあったけれど、ここでは全てを紹介し切れない。

私が風変わりな人間だからひねくれた見方をしたかもしれないけれど、

それでもこれだけたくさんの力強い作品を見ることができたことには

とても感謝の気持ちと喜びを感じている。

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