鑑賞レポート一覧

ミュシャ展 ~マルチ・アーティストの先駆者~

ミュシャ展 ~マルチ・アーティストの先駆者~

美術館「えき」KYOTO|京都府

開催期間:

  • VIEW959
  • THANKS1

なじみ深い画家の新しい発見

ミュシャは私にとってなじみ深い画家のひとりです。
近隣の堺市にあるアルフォンス・ミュシャ館には毎年数回通っており、京阪神でミュシャ展をやると聞けば必ず行くようにしています。

当然、ミュシャの作品はリトグラフが中心で、堺市の土居コレクションや、日本最多を誇るOGATAコレクション。中之島美術館に今回のチマルコレクション。どれも同じ作品が多いわけですが、それは浮世絵と一緒。刷り方や保存状態、また展示構成などで「同じであって同じではない」といえましょう。

その少しつづ違うところを見つけるもの楽しみの一つ。
例えば、『スラブ叙事詩展』のためのポスターも、下段の場所や日時が書かれている完全系で見たのは今回が初めて(しかもモデルとなった娘ヤロスラヴァさんの写真付き!)だったし、あの『JOB』商品(たばこの巻紙)の実物まで見られるとは。

圧巻なのはやはりサラ・ベルナールの演劇ポスター群。
『ジスモンダ』『椿姫』『メディア』など8作品が並んでいます。
作品保護の見地から、すべてを所蔵している堺市アルフォンスミュシャ館でも
これらすべてを一時に並べることはないでしょう。
しかも、今回は写真撮影可能という夢のような展覧会。

ほかに特筆すべきなのが、素描や水彩画などの直筆、ゴーギャンとの写真や学生時代のメモなど、彼のプライベートを垣間見られること。

個人的には1936年の水彩画『クリスマス』が印象的でした。
まるで少女漫画の表紙に出てくるような可憐さとやさしさ。
ミュシャがマルチタレントの先駆者たる所以は、作品ジャンルの多さではなく
画風の広さにあるのかもしれない。

改めてミュシャを知ることのできる発見の多い展覧会でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
Nine Livesさん

鑑賞レポート一覧に戻る

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

※あなたの美術館鑑賞をアートアジェンダがサポートいたします。
詳しくはこちら

CLOSE

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

ログインせずに「いいね(THANKS!)」する場合は こちら

CLOSE


がマイページにクリップされました

CLOSE マイページクリップ一覧を見る


がお気に入りに登録されました

CLOSE マイページお気に入り一覧を見る


を訪問済みに移動しました

CLOSE マイページ訪問済みイベントを見る

CLOSE

name

参考になりました!をクリックしたユーザー 一覧
CLOSE