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塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない! 人生絵日記

塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない! 人生絵日記

世田谷美術館|東京都

開催期間:

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初めての「塔本シスコ」作品に元気出た!

初めて名前を聞く「塔本シスコ」。どんな作品か存じ上げなかったが、HPに載っていた色鮮やかな作品に興味を持ち、足を運んだ。

■初めての塔本シスコ作品は・・・
大画面にカラフルな色の組み合わせ。迫力があり、元気が出る!!
所狭しと花・虫・動物が描きこまれていて見ていて楽しい。
どんな動物がいるか、何種類の花が描かれているか、どの花が好きか、子どもと探しながら見ても楽しく、発見があると思う。
花がすべてこちらを向いている作品などは、ルソーの絵を思い起こさせる。
色合いには南国の鳥や花を思わせ、とにかくカラフル。
多くの作品に「シスコ 81才」などサインとともに年齢が入っており、描くということはいくつになっても衰えない能力なのだと思った。

■描かれているものへの愛情
植物を育て、動物や虫を飼っていたという暮らしがモチーフに反映されている。
身近にあったものをよく観察していたのだろう。造形が愛らしい。
もらった花を描き、また、家族の肖像の背景にはその人の好きな花を描くという。
絵から愛情がにじみ出ているように感じた。
出掛けて行った先の風景や家族との思い出の絵も面白い。

「五色浜」
家族と淡路島に行った思い出。子どもが石を投げて水切りをしている様子が微笑ましい。水切りの表現がいいなと思った。

「さよなら長野オリンピック」
長野オリンピックをテレビで見て感動した思いが伝わってくる。花瓶に飾られた花と猫と身近なものも描きこまれていて、自分の思い出を絵で表現できるのは素敵だと思う。

また、子どもの頃の思い出を、70歳80歳になってから絵で表現できるのはよいなと感じる。

■月の表現
自分で絵を描くことがないので、月をこのように描くのかと感心した。
「名月 大正十年の十五夜」の解説にある、亡くなった母への思いにじんわりする。解説を読んでから絵を見ると、一緒にお月見をしている気分になったり、また年を重ねることで両親の苦労や思いを知ることがあるのだなと思ったりした。

■絵画以外にも
竹の花入れやウイスキーの瓶、ガラスやしゃもじ、着物にも描かれていてまさに「かかずにはいられない!」。日用品に描くというのは面白そうだ。
「鳥の女神」などの陶器作品も。素朴な造形というのか、神様を模ったプリミティブな像を想起した。

■ミュージアムグッズも素敵
ミュージアムショップにはシスコグッズも揃っていて嬉しい。
シスコさんの色合い、造形を手元に置いて楽しめればと思っていた気持ちはお見通しのもよう。
絵葉書はもちろん、クリアファイル、マグネット、布コースターなど、いい塩梅で作品がトリミングされたグッズたち。
「白いサボテン」のコースターを仕事場の机に常備しました!!

身近なものが描かれているのでわかりやすく楽しめ、色合いと造形に元気が出ます。
エネルギーを感じられ、また身近なものへの愛情を感じよい時間を過ごせました。

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