2020年12月、東京・天王洲にオープンした「WHAT MUSEUM」。寺田倉庫が作家やコレクターから預かっているアート作品を中心に公開する芸術文化発信施設である。倉庫会社としての美術施設はどう在るべきかを模索し、「倉庫を開放、普段見られないアートを覗き見する」というユニークなコンセプトにたどり着き、作家の思いはもちろん、作品を収集するコレクターのこだわりを作品とともに展示している。

WHAT（WAREHOUSE OF ART TERRADA）の名のもとに展示されるのは、平面や立体のアート作品をはじめ、建築模型、写真、映像、文学、インスタレーションの数々。

また、2016年より保管・展示を行ってきた建築倉庫ミュージアムは、「建築倉庫」と名称をあらためて同時期にオープン。建築家や設計事務所から預かる600点以上の建築模型を保管し、その一部を公開している。建築家の作品や実現しなかったアンビルドの作品など建築模型の数々と保管の現場を合わせて観覧することができる。