1971 9月には東京国立博物館で「伊藤若冲展」 1973 「高騰を続けていた美術市場が、遂に危機に見舞われた。」

芸術新潮1991年10月号「戦後美術史第二部1971〜1991」より
1971
「50年代から60年代にかけて画壇の寵児であった林武だが、目まぐるしく変貌していく現代美術の世界に一人置かれると、もはや過去の人のような印象を与えたのだろう。」
「この年は江戸絵画の紹介が盛んで、5月に神奈川県立近代美術館で「岩佐又兵衛とその周辺展」、サントリー美術館で「歌川国芳展」、6月に小田急百貨店で「近世異端の芸術展ー曽我蕭白と長沢芦雪」、9月には東京国立博物館で「伊藤若冲展」が開催されて、ちょっとした異端画家ブームであったが、(中略)あまりにも現代と短絡させすぎるぎらいがある。異端の見方にも固定化が現れているし、異端と正統という図式的な思考法も、もうゆき詰まっているのではあるまいか。」
1973
「高騰を続けていた美術市場が、遂に危機に見舞われた。」
「この市場パニックは洋画から日本画にも広がり、一時は無名の新人だろうと何でも売れたという未曾有の美術ブームは終焉した。」
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