月刊アートコレクターズ2023年12月号より、竹内栖鳳、柳原睦夫、グリーンバーグ
「栖鳳がことさらに写生することの重要性を主張した背景には、栖鳳の修行時代であった明治期において、写生が作品に大きく反映されることが一般的ではなかったという事情がある。明治期までの京都画壇では、画家を目指すものは画塾に入り、江戸時代以来の、流派の決まった様式を手本によって学び、結果として流派の保守的な画風を継承するのが一般的であった。。」
「竹内栖鳳の動物画の革新性」森光彦(京都市京セラ美術館学芸員)
「1950 年「近代陶芸の父」と呼ばれる富本憲吉が京都市立美術大学教授に就任し、工芸科陶磁器専攻が開講されると、それまでとは違って「大学で陶芸を教える」ようになる。」
「60年、柳原は同大学専攻科を修了し非常勤講師となる。その頃、同校の工芸科には富本をはじめ、近藤悠三、藤本能道がおり、彫刻科には堀内正和、辻晋堂、八木一夫などといった錚々たる教授陣や講師がいた。しかし、走泥社のオブジェ焼にも、辻晋堂の陶彫にも、何となく違和感を持ったという。」
陶芸家・柳原睦夫の作品にみる批評精神、森孝一
「グリーンバーグは、当時のアンフォルメルなどと比較して、巨大なキャンバスに少ない色数で薄く塗られた開放的な絵画を「アメリカ型」絵画だと考えました。」
「しかし、「アメリカ型」絵画という概念は後に様々な批判を受けます。そういった国民様式は必然的にナショナリズムと結びつきます。」
「ー 国外での宣伝はもとより、アメリカの現代美術は国内でもインテリアの領域で自然に取り込まれ、大衆生活にも馴染んでいますね。」
著者インタビュー『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化」著者 加寿屋健司さん
月刊アートコレクターズ2023年12月号より
https://bookmeter.com/books/21664893