この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
本展は、釧路市・道東の作家の収集をしている釧路市立美術館との所蔵品交換展です。
若くして賞を獲り、十勝を代表する画家として地元の画家仲間の憧れの的であった神田日勝(1937-1970)が出品していた全道展では、かつて十勝と釧路は同じ「道東支部」でした。その支部短信には日勝と並んで、望月正男、柳悟、米坂ヒデノリら、釧路の作家が台頭者として名を連ね、中には日勝同様、中央画壇への挑戦を試みた作家もいました。
釧路市立美術館では彼らのほか、のちに十勝画壇の指導的立場となる寺島春雄、日勝にとって独立展の先輩である松樹路人、全道展創設メンバーであった国松登らの作品も所蔵しています。
漁業都市ながら異国イメージも有する、十勝と同じ「道東」釧路。豊かな自然の中で生きる動物、漁港の風景に仮託された労働者、厳しい環境で人間に寄り添って生きる牛馬など、道東の絵画は十勝で営農しながら作品制作を続けた日勝の生き様や彼の作品とも相通ずるものがあります。
普段同じ会場に並ぶことのないコレクションが出会う「場所」で、釧路市立美術館の所蔵品と、当館の日勝作品との対比を通じ浮かび上がる「道東の美術」を通観することを試みます。
【釧路市立美術館】
1992年、釧路川を眼下に、釧路市内を一望できる高台に釧路市生涯学習センター(まなぼっと幣舞)がオープン。美術館はその3階にアートギャラリーとして開設され、2000年に現在の名称へ改称。国内外の著名な美術品を紹介する特別展、所蔵作品や地元ゆかりの作家を中心とする所蔵作品展を開催する傍ら、地元作家の作品の収集や調査・研究、アートスクールや美術講習会など、地域に根を下ろした美術館活動を行う。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2024年6月26日(水)~2024年9月16日(月・祝) |
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会場 |
神田日勝記念美術館
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住所 | 北海道河東郡鹿追町東町3丁目2 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館)、7月16日(火)、8月13日(火) |
観覧料 | 一般 530円(470円) 高校生 320円(260円) 小中学生 210円(150円) 福原記念美術館との共通入館券: 一般 700円 高校生 300円 小中学生 200円
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TEL | 0156-66-1555 |
URL | https://kandanissho.com/ |
神田日勝記念美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
講演会・イベント情報EVENT INFORMATION
◆ 担当学芸員によるギャラリートーク(全2回)
日時:7/6(土)、 9/14(土) いずれも14:00~(30分程度)
会場:本展会場(ロビー集合) 参加無料(要観覧券)
◆ 特別ギャラリートーク
日時:8/3(土) 14:00~(30分程度)
会場本展会場(ロビー集合) 参加無料(要観覧券)
講師:沼前広一郎 氏(釧路市立美術館学芸員)
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出展作品・関連画像IMAGES

神田日勝 《馬(絶筆・未完)》 1970年、神田日勝記念美術館蔵

柳悟 《烈聖牛》 1974年、釧路市立美術館蔵

神田日勝 《飯場の風景》 1963年、神田日勝記念美術館蔵

望月正男 《入り陽》 1973年、釧路市立美術館蔵

神田日勝 《画室B》 1966年、神田日勝記念美術館蔵

松樹路人 《静かな空間のなかに(広里より北斗をのぞむ)》 1988年、釧路市立美術館蔵

神田日勝 《扇ヶ原展望》 1968年、帯広信用金庫蔵(神田日勝記念美術館寄託)

国松登 《氷とけものたち》 1979年、釧路市立美術館蔵