【特別展】没後25年記念
東山魁夷と日本の夏

山種美術館

  • 開催期間:2024年7月20日(土)~2024年9月23日(月・振)
  • クリップ数:64 件
  • 感想・評価:10 件
【特別展】没後25年記念 東山魁夷と日本の夏 山種美術館-1
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東山魁夷《春静》1968(昭和43)年 紙本・彩色 山種美術館
東山魁夷《緑潤う》1976(昭和51)年 紙本・彩色 山種美術館
東山魁夷《秋彩》1986(昭和61)年 紙本・彩色 山種美術館
東山魁夷《年暮る》1968(昭和43)年 紙本・彩色 山種美術館
東山魁夷《満ち来る潮》1970(昭和45)年 紙本・彩色 山種美術館
歌川広重《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》1857(安政4)年 大判錦絵 山種美術館 (8/14-9/23展示)
横山大観《夏の海》1952(昭和27)年頃 紙本・彩色 山種美術館
川合玉堂《早乙女》1945(昭和20)年 絹本・彩色 山種美術館
上村松園《蛍》1913(大正2)年 絹本・彩色 山種美術館
池田輝方《夕立》1916(大正5)年 絹本・彩色 山種美術館
奥村土牛《水蓮》1955(昭和30)年 絹本・彩色 山種美術館
【特別展】没後25年記念 東山魁夷と日本の夏 山種美術館-1
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【特別展】没後25年記念 東山魁夷と日本の夏 山種美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

四季を通じて自然との対話を重ね、さまざまな風景を描いた東山魁夷(1908–1999)。海山の自然から古都の町並みにいたるまで、詩情豊かに表された作品は、没後四半世紀を経た今も人々から愛されています。

このたび山種美術館では、所蔵する魁夷の作品を全点公開し、季節感にあふれた風景画を紹介します。さらに、浮世絵から近代・現代日本画にいたる夏をテーマにした名品や、涼しさの感じられる優品を選りすぐり、紹介する特別展を開催します。

なかでも注目すべきは、普遍的な日本の海のイメージと伝統的な日本絵画の装飾性が融合した幅9メートル超の大作《満ち来る潮》。皇居新宮殿にある魁夷の代表作と同趣作品を、山種美術館初代館長(山﨑種二) が画家に制作を依頼した逸品です。

また、作家・川端康成の言葉を契機に、魁夷が京都の風情と季節のうつろいを格調高く描いた連作「京洛四季」も見どころの1つです。

本展では、白波の立つダイナミックな海原を表現した《満ち来る潮》を筆頭に、日本の海と銀色の月を描いた横山大観の《夏の海》、青い浴衣姿の女性の一瞬のたたずまいを捉えた上村松園の《蛍》など、目にも涼やかな作品を取り揃えています。

東山魁夷の風景画と日本の夏を描いた優品を通じ、爽やかなひと時を過ごしていただければ幸いです。

※本文中の作品は全て山種美術館所蔵。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年7月20日(土)~2024年9月23日(月・振)
会場 山種美術館 Google Map
住所 東京都渋谷区広尾3-12-36
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日、8月13日(火)、9月17日(火)
※ただし8月12日(月・振休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・振休)は開館
観覧料 一般 1,400円(1,200円)
【夏の学割】大学生・高校生 500円
中学生以下無料(付添者の同伴が必要です)
  • ※障がい者手帳、被爆者健康手帳を提示の方、およびその介助者(1名)一般1,200円(1,000円)
    ※きもの特典:きもので来館の方は、一般200円引きの料金となります
    ※複数の割引・特典の併用はできません
    ※( )内は前売料金
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.yamatane-museum.jp/

山種美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

山種美術館 山種美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

東山魁夷の名品揃い踏み

「東山魁夷と日本の夏」、もう4半世紀ですか‥。早いですねぇ。ご冥福をお祈り申し上げます。山種さんに魁夷さんの作品を、何時も気軽に観させてくださるおかげで、そんなに経ったとは思えないのです。今展では山種さんが所蔵する東山魁夷作品を全点公開、ということでした。行かないなんてありえません。昔、高校大学と7年通った渋谷も恵比寿も、あまりに大きく変わってしまって、山種美術館が広尾に来てからはずっと、1年に4-5回は来ているのですが、それでも変化に対応できません。渋谷から母校の大学博物館が「神輿」展をやっているのでチラッと覗きながら徒歩で伺いました。
8月の記録的酷暑の平日昼前、地下展示室に入って涼やかな空気で深呼吸し、いつもながらに山種さんは空気感までも魁夷の作品世界に合わせてくれているような感じで、一作品一作品ゆっくり観巡り始めます。魁夷氏の人気の賜物でしょうか、やはりなかなかに混雑していました、が観辛いほどではなく、今回の展示内容は、何度も観ている作品が多いのですが、まあ特に私好みではありましたので、じっくりしっかり堪能させて頂ました。
冬の蔵王の樹氷林を描いた《白い嶺》、好きな作品の一つです。前景はふわっとやわらかく、と遠景は冷たく厳しい雰囲気の、雪をかぶった樹林の描写に、感じいります。そして、それらを押し包む厳冬の冷たい空気の重み、のようなものも見逃せません。これでかなり熱っていた自分の体温も下げられた感じになりました。そしてこれらに続いて並べられていたのが、川端康成の「京都は今描いといていただかないとなくなります、京都のあるうちに描いておいてください」という言葉に触発されて描いたという「京洛四季」のシリーズ、描かれた順は違うのですが、《春静》《緑潤う》《秋彩》《年暮る》です。これら四点はもちろんこれまでそれぞれに何度も観て来ているて、《春静》《年暮る》はA4判ほどの写真額をも家に持っているのですが、改めてこうして4点揃えて観てみると印象が違います。
今回の目玉メインビジュアルは、やはり『満ち来る潮』ですね。皇居新宮殿に納められた障壁画《朝明けの潮》と同趣の絵を広く人々が見られるように描いてほしい、という山崎種二の求めに応じて描かれたこの作品は、穏やかな海景を描く皇居の作品とは異なり満ち潮の中での岩と波とのせめぎ合いを主題としており… Read More

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Camdenさん

4.0

魁夷の名作に惚れ惚れ

9月上旬の平日、午前10時の開館直後に訪問。
山種美術館所蔵の東山魁夷作品を10年ぶりに全点公開するとあって、比較的空いてそうな時間帯をねらったつもりですが、大変な盛況ぶりでした。

幅9メートル超の大作《満ち来る塩》、緑青や群青で海、金やプラチナ箔で波や岩に輝きを描き、もうこれは壮観・圧巻の作品。また、下絵の数々も見応えあり。

「京洛四季」の4作、どれも素晴らしいですが《年暮る》はため息が出ます。魁夷の画には人はいない、と言いますが、雪屋根の下の家々一軒一軒に家庭のぬくもり、人の気配があります。本作の実物を観ることができて、ほんと良かったです。

また、魁夷作品全体を通じて。不思議なことに、音を感じます。 ”しんしん”だったり、”さわさわ”だったり。

魁夷以外も垂涎の作が多数。
川端龍子《鳴門》、動き、勢いに溢れる六曲一双の大画面。それゆえに、やや展示スペースが窮屈かしら、魁夷の大作の横でもあり。
日本の夏をテーマにした作品展示部屋の一角は、緑の岩絵の具の放つ発色に包まれる空間となり、実に爽やか。
上村松園の《蛍》。背を後ろに反らせたポーズの松園美人画作品は、上品でにして艶あり、素敵です。

約1時間の鑑賞を終えて退館するころには、入館口は長蛇の列でした。魁夷の名作のチカラです。

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chii4012さん

4.0

計算された大胆

東山魁夷、日本の夏がテーマとなっていて青色の多い展示
大好きな色であり、この暑さもあって、気持ちもスッキリした
午前中の早めの時間に訪問したためか、年配の方が多かったのと
展示期間がまもなく終了とあって、混雑度は高めだった
だが、小ぶりな美術館のため、サクッと見て回れてよい

そして作品に関しては、幅9メートルという大作
《満ち来る波》
美しい青色の流れと、大胆な線
その作品の前に展示された、この作品の試作、数十センチくらいの髪に
描かれているのだろうか。
試作から目を上げれば、大作と見て合わせて、構図が確認できるという贅沢
試作のとおりに忠実に写し取られたかのように描かれた名作に
感激した

他には、魁夷さんの仲間や、その影響を受けた現代作家の作品も並ぶ
美しい空間に、癒しのひと時をいただいた

4.0

魁夷らしい魁夷作品が多数観られます

「東山魁夷と日本の夏」@山種美術館

東山魁夷を中心に、夏を描いた日本画を集めた展示。無名でも「みんな大好き魁夷の緑」な絵が複数あり、やはりそのような作品が人気のようでした。
私は、魁夷の作品の持つ「甘さ」のようなものが得意ではないのですが、とはいえ『年暮る』を含む「京洛四季」の連作4点は素晴らしかったです(それでもやはり緑ではない『秋彩』と『年暮る』が好き。)。
ただ、今回の展示は、なんといっても魁夷『満ち来る潮』。幅9メートルもあり、迫力がありつつ美しい海が圧巻です。この大作を描くための習作的スケッチもあわせて観ることができて、それも面白いです。
魁夷以外の作品も色々展示されており、結城 素明の『躑躅百合 』、上村 松園『夕べ』あたりが好みです。

そして、奥村 土牛 『水蓮』。日本画は、何かある種の緊張感を持った絵画、という気がしますが、土牛はその中でゆるキャラ的存在(失礼)といいますか、何かほっこりしますね。『水連』素敵です。

撮影は1点だけ、東山魁夷『緑潤う』だけ、スマホ・タブレットでのみ撮影可能です。 こちらは、いかにも魁夷な緑な作品です。

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Camdenさん

4.0

ずっと眺めていたい絵

9月10日(火)14時頃に入館。そのときはどの絵画の前にも2、3人いて、少々混雑している印象を持ったが、30分ほどすると落ち着いてきた。

京都の風情と季節のうつろいを描いた「京洛四季」は、色の濃淡で繊細に表現された京都の自然と街並みが本当に美しいと思った。幅9メートル超の大作「満ち来る潮」は、波のうねりや水しぶきのダイナミックさに圧倒された。

個人的には、信州志賀高原を描いた作品「月出づ」の月の美しさが印象に残った。月明かりをまとう白樺と深い緑。同じ風景を見たことはないはずなのに、どこか懐かしさを感じる、いつまでも眺めていたい作品だった。

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Camdenさん、ぷりんさん

4.0

安定の美しさ

久しぶりの山種美術館でした。いつ訪れても落ち着いていて、静かに日本画を堪能できます。今回は、東山魁夷ということで、大好きな「年暮る」を楽しみに出かけました。京洛の四季の4枚はいつ見ても、美しい絵です。今回は、大型の「満ちる来る潮」をはじめ、あまり見たことがない作品も展示されていて、よかったです。後半は、日本の夏に関連した絵の数々。上村松園の美しい女性に、魅了されてきました。

3.0

東山魁夷と夏にふさわしい名品たち

圧巻は東山魁夷の大作『満ち来る潮』。離れて見て、そして近寄って移動しながら見ると、プラチナ箔が煌めきを変え、まさに飛沫のよう。スケッチも捉える視点が理解できてとても素晴らしい。
『京洛四季』は実に名品。猛暑に『年暮る』を観るのは実に良い。
関連作家としての展示の川合玉堂『早乙女』は余白に田んぼの水を感じる素晴らしさ。
第2章の「日本の夏」は名品が観られる。
奥村土牛『水蓮』『枇杷と少女』、小林古径『河風』は外連味無く清々しく、絶品は上村松園『蛍』!蚊帳を張りながら蛍に視線を泳がす美人に見惚れてしまう。
どれも何度も観ている作品だけど、いつ観てもため息が出てくる名品。
惜しむらくは川端龍子『鳴門』は、展示位置が悪く、全体が大変見づらかった。

8月21日(水)11時半入館。ちょっと混雑。東山魁夷『緑潤う』のみスマホでの撮影可。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、どばとさん

3.0

様々な表現で「日本の夏」

「日本の夏」と題した企画の通り、「夏・海・青」基調の展示でした。
見た目に涼し気で、酷暑の季節にピッタリです。
東山魁夷はやはり「青」ですね。緑色がかった独特な青色が目を惹きます。
大作『満ち来る潮』は構想図・習作・下絵も公開されていましたが、下絵には方眼のように細かくガイドラインが引いてあり、緻密な計算で画面構成をしたことをうかがわせます。完成作はダイナミックで日本の海を特徴的に捉えていると感じました。
その他にも奥村土牛や川井玉堂、上村松園など錚々たる日本画作品が並び、いずれも「夏」を描いた作品で、色々な夏の捉え方が興味深かったです。
個人的には池田輝方『夕立』が良かったです。急な夕立に雨宿りをする江戸の街の1シーンを切り取った作品で、夏用の薄物の着物でかすかに透ける腕や脚の描写が面白かったです。
それと、観るのは何度目かですが川端龍子『鳴門』はダイナミックで力強い波のうねりの表現と、明るい青色と白波のコントラストが素敵でした。この作品は毎夏観たいですね(笑)

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ぷりんさん

5.0

今こそ見たい!貴重な東山魁夷コレクションを堪能する

山種美術館が所蔵する東山魁夷さんの作品すべてが観られるという貴重な機会は見逃せない!と酷暑の都内へと出掛けた。
京洛四季シリーズが一気に観られたのもよかったし、大作「満ち来る潮」も初めて観ることができて嬉しかった。また魁夷さんの師や友人たちの日本画にも触れられて、いい機会だった。
日本画で描かれる夏は納涼という言葉がピタリと嵌まる。まだ会期があるので、残暑からしばし離れたい方はぜひ行ってみて欲しい。

4.0

所蔵東山魁夷作品を10年ぶりに全点展示

毎年、魁夷作品を絡め、風景画を絡めた展覧会を開催していますが、今回は京洛四季シリーズを筆頭に習作、小下図、スケッチを含む所蔵18点全て展示されておりました。その他、近代日本画の巨匠の夏の風情を感じる作品を展示。個人的には松園作品が4点展示されているのも嬉しい。総展示数全55点、人気作品多数展示で会場は盛況でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
Camdenさん、serigraphieさん
  • 2
  • BY TK

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