今津景 タナ・アイル

東京オペラシティ アートギャラリー

  • 開催期間:2025年1月11日(土)~2025年3月23日(日)
  • クリップ数:39 件
  • 感想・評価:8 件
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《Memories of the Land/Body》2020 油彩、キャンバス 300×600cm タグチアートコレクション photo: 木奥惠三
《Hainuwele》2023 油彩、ジュート 350×800 cm トゥムルン美術館(インドネシア)
《When Facing the Mud(Response of Shrimp Farmers in Sidoarjo)》油彩、アクリル、泥、UVプリント、キャンバス 194×388 cm 2022 個人蔵
《Anda Disini (You are here)》2024 油彩、キャンバス 300×200 cm 作家蔵
《Curiosity cabinet from Ambon》2022 油彩、キャンバス 194×194 cm TAKEUCHI COLLECTION
《Bandoengsche Kininefabriek》2024 ミクストメディア サイズ可変 作家蔵
「Anda disini / You are here」カスヤの森現代美術館展示風景 2019 photo: 岡田顕 courtesy of MUSEUM HAUS KASUYA
「unearth」ROH (インドネシア) 展示風景 2023
《Decoupling》2016 油彩、キャンバス 116×80 cm 個人蔵
《RIB》2021 油彩、キャンバス 200×300 cm フィンク・コレクション
《Last Universal Common Ancestor》2022 油彩、キャンバス 201×135.5 cm Obayashi Collection
今津景氏
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

今津景(1980- )は、インターネットやデジタルアーカイブといったメディアから採取した画像を、コンピュータ・アプリケーションで加工を施しながら構成、その下図をもとにキャンバスに油彩で描く手法で作品を制作しています。

今津は、2017年インドネシアのバンドンに制作・生活の拠点を移しました。近年の作品は、インドネシアの都市開発や環境汚染といった事象に対するリサーチをベースにしたものへと移行しています。それらは作家自身がインドネシアでの生活の中でリアリティを持って捉えたものです。

同時に、今津は現在起きている問題の直接的な表現にとどまらず、さまざまなアーカイブ画像を画面上で結びつけることで、インドネシアの歴史や神話、生物の進化や絶滅といった生態系など複数の時間軸を重ね合わせ、より普遍性を持つ作品へと発展させています。

地球環境問題/エコフェミニズム、神話、歴史、政治といった要素が同一平面上に並置される絵画は、膨大なイメージや情報が彼女の身体を通過することで生み出されるダイナミックな表現です。

本展は、近年国内外で注目を浴びる今津の初めての大規模個展です。タイトルにある「タナ・アイル」とは、インドネシア語で「タナ(Tanah)」が「土」、「アイル(Air)」が「水」を指し、二つの言葉を合わせると故郷を意味する言葉になります。現在生活するインドネシアと自身のルーツである日本という二つの土地での経験と思考にもとづく今津の作品は、鑑賞者に対しても自らが生きる場所について考える契機となることでしょう。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年1月11日(土)~2025年3月23日(日)
会場 東京オペラシティ アートギャラリー Google Map
住所 東京都新宿区西新宿3-20-2
時間 11:00~19:00 (最終入場時間 18:30)
休館日 月曜日(祝休日の場合翌火曜日)
2月9日(日曜日・全館休館日)
観覧料 一般 1,400円(1,200円)
大・高生 800円(600円)
中学生以下 無料
  • ※( )内は各種割引料金
    ※障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料
    ※割引の併用および入場料の払い戻しはできません
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.operacity.jp/ag/

東京オペラシティ アートギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

よかった!!!

とても素晴らしい美術展でした!人体と自然、社会と、溶け出す母性と時空の歪みの融合が素敵でした。

近くで見えるものと、遠くで見える見え方が違うのが斬新でした。

ワイヤーアートが可愛かったです。
ボリュームがありました。

色彩が好み。

4.0

細部に宿るイメージの集積がうねる作品となる

作者のインドネシアでの様々な思考・情報・問題意識が、溢れんばかりに画面に散りばめられ、観る側に押し寄せてくる。
離れて見ると大胆で迫力有る画面も、細部に大事なイメージや情報が微細に書き込まれている。それらを追っていくと、イメージは見えては隠れ、掠れ流れ、押し寄せてくる作家の思考の濁流にに溺れてしまうのではと思うほど。
理解の助けになる、部屋ごとの構成がわかりやすくて良かった。部屋ごとがひとつの作品となってると言ってもいいかもしれない。
理解しようと努めるが、当然全てのイメージを拾うこともできず、まず傍受する……時間がかかるし、感想の言語化が難しいw。
問題意識とか抜きにして単純に言うと、情報量の多さに脳が揺さぶられて、ふらふらする感覚だった。心地よい疲労感。

2月12日(水)11時過ぎ入館。混雑無し。撮影可。

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morinousagisanさん、アバウトさん

2.0

ちょっとしんどい

ゴメンナサイ合わなかったです!
最初の展示室のインスタレーションからちょっとコレは寒いなぁとなってしまい。
かなりビッグサイズの作品も多くてデカくてスゴイ!とはなるものの
どれも似たりよったりの作品ばかりで結局どれも印象に残らず。
廊下にズラリ並んだ魚の絵は良かったです。
アレコレ思考を求めるタイプの展覧会、最近しんどいんです。

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シンディさん、karachanさん、morinousagisanさん、Camdenさん

3.0

作家の人となりを感じ取れる作品群

今津景さんはこれまで知らなかったのですがオペラシティアートギャラリーで開催されるので期待を込めて訪問。
インスタレーション作品は立体物の展示空間はとても良かったです。
最後の魚の絵の並んだ空間も好きでした。
ただ平面の作品は苦手なものが多くスルーしてしまいました。
自分の身体と合わない作風でした。

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黒豆さん

REPORT

ディテールを読む絵

https://note.com/forimalist/n/nc6502753674c
 今津景の展覧会が今、東京の2か所で開催されている。東京オペラシティアートギャラリーと、新しく北参道駅近くにできたUESHIMA MUSEUM ANN
EXEのこけら落とし。前者は67点の絵画とインスタ…readmore

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morinousagisanさん、アバウトさん、Camdenさん

4.0

インドネシアの神話に取材したインスタレーションが圧巻

平面の作家と思い込んでいたら、立体を含めたインスタレーション的な作品が盛りだくさんで、ちょっと驚いた。大きめのキャンバスに描かれた油彩画が大量に並んでいると予想していたら、展示スペースによっては、複数の作品を組み合わせたインスタレーションが配置されていたりして、理解するのに時間がかかりました。なかなか楽しい。

今津の作品を最初に見たのは2019年の横浜美術館で、そのときは、文化財の返還をテーマにした油彩画でした。解説によると、返還問題になっている美術品の画像をネットで集め、Photoshopで画像処理した下図をベースにカンバスに油彩で描いている、とのこと。このときもそうでしたが、今津の作品は、第一印象として色の組み合わせやタッチがユニークで絵そのものが面白いのですが、タイトルや解説でコンセプトの意味が分かってくると、ちょっと別の絵に見えてくる。そういう二重構造の作品だと思っている。だから一つの作品を見るのも、ちょっと時間がかかるし、複数のそういった絵画と立体のオブジェで構成されたインスタレーションは解説なしには理解できない。

今回の展示で、最も印象深いのは、「Hainuwele(ハイヌウェレ)」という作品。インドネシア・セラム島の神話で、解説によるとハイヌウェレは「ココナッツから生まれ、自分の排泄物から異国の宝物を生み出す力を持つという女性」。ハイヌウェレに関する物語を27点の絵画やオブジェで展開している。現在、インドネシアに活動拠点を移し、そこで出産も経験し、子育てしながら制作しているそうで、その辺の経験が作品に生かされているようだ。

あと、インドネシアにある「世界一汚染された川」と呼ばれるチタルム川に生息していた、そして死滅してしまった魚たちを、一匹ずつ描いた《Lost Fish》も、図鑑風の丁寧なタッチもあって印象に残りました。

写真撮影はOK。展示替えはなし。図録は3月初旬一般発売で3500円。出版社はHeHe。図録を買いに、もう一度行って見ようかと思います。

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黒豆さん、uchikoさん、morinousagisanさん、アバウトさん

4.0

膨大なイメージ・情報量・エネルギー量を載せたパワフル・ワールド

本展の説明より
「インターネットやデジタルアーカイブといったメディアから採取した画像を、コンピュータ・アプリケーションで加工を施しながら構成、その下図をもとにキャンバスに油彩で描く手法で作品を制作しています。」
実際に今津氏の作品の実物を見て、この説明の意味がわかりました。

様々なモチーフがコラージュのように、画面に溢れてます。
ときにはキュビズムのように画面を割拠。
人体パーツ・動物・植物と大胆で唐突なイメージが、膨大な情報量となり、色彩をまとって画面上をせめぎ合います。

大判~超大判の絵画が十数点。
離れて見ると、色構成の美しい調和した画面が、環境やら歴史やらの絡み合ったイメージを伝えてくるのですが。いざ近寄って細部に目を向けると半ばカオス。
テンション高くて、なまやさしい調和感ではない。更にはエスニックな要素も加わり、一枚の絵画に大変なエネルギーが込められてます。
こんな情景、夢で見て、うなされることがあるような気がして。

とにかくパワフル。観る側にもパワーが必要です。

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黒豆さん、アバウトさん、komagatayaさん

4.0

シュルレアリスム・インドネシア・色彩

本展のネット記事にあった作品に見覚えがあり、記憶とスマホのアルバムを探したら、高橋龍太郎コレクションで見た「Repatriation」でした!
そのときに気になった作品でもあったので、興味がわいて行ってきました。

事前情報なしで行ったので、リーフレットを読みながら作家の状況を組み立てると、「インドネシアで出産している」「インドネシアの風習を戸惑いつつも尊重している」「インドネシアの環境汚染を憂慮している」という属性らしい。距離的に近く、親日家が多い国とは聞くけれど、自然災害の被害や環境汚染はまったく知らなかった。

で、肝心の作品ですが、シュールで何を描いているんだかわからない…。土着の風習や環境がテーマなんだろうと推測するけれど、難しいことは抜きにして「色遣いが圧倒的にキレイだからいいじゃん」で落ち着きました。油彩なのにアクリル絵の具のような濁りのない発色で、本当に美しい。細かく見ていくと可愛らしいモチーフがあったりして、苦手な分野のはずなのに思いがけず長く滞在しました。

鉄でできたゲートが素敵ですよ。ゲートの付属品がフロアに点在していて、めちゃくちゃ面白い空間になっています。

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黒豆さん、Camdenさん、アバウトさん、komagatayaさん、morinousagisanさん

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出展作品・関連画像IMAGES

《Memories of the Land/Body》2020 油彩、キャンバス 300×600cm タグチアートコレクション photo: 木奥惠三

《Hainuwele》2023 油彩、ジュート 350×800 cm トゥムルン美術館(インドネシア)

《When Facing the Mud(Response of Shrimp Farmers in Sidoarjo)》油彩、アクリル、泥、UVプリント、キャンバス 194×388 cm 2022 個人蔵

《Anda Disini (You are here)》2024 油彩、キャンバス 300×200 cm 作家蔵

《Curiosity cabinet from Ambon》2022 油彩、キャンバス 194×194 cm TAKEUCHI COLLECTION

《Bandoengsche Kininefabriek》2024 ミクストメディア サイズ可変 作家蔵

「Anda disini / You are here」カスヤの森現代美術館展示風景 2019 photo: 岡田顕 courtesy of MUSEUM HAUS KASUYA

「unearth」ROH (インドネシア) 展示風景 2023

《Decoupling》2016 油彩、キャンバス 116×80 cm 個人蔵

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