この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
静岡県立美術館では、「ウィーン美術史美術館展―風景画の誕生」を開催いたします。本展は、ウィーン美術史美術館の全面協力により実現する企画です。
「風景とロダンの美術館」として皆さまに親しまれている静岡県立美術館では、光と緑に恵まれた静岡県の自然風土に鑑み、長きにわたって取り組んできた、17世紀以降の山水画・風景画のコレクションは、この美術館の最大の特徴となっています。「風景画」へのこだわりを強く持ちつづけてきた静岡県立美術館において、この度、ヨーロッパ主要美術館のひとつであるウィーン美術史美術館の充実した風景画のコレクションをご紹介いたします。
今日、私たちにとって最も親しみやすい絵画表現のひとつ、「風景画」。実は、ヨーロッパで風景が絵画の中に取り入れられはじめるのは、15世紀以降のことになります。彼方の眺望を見渡すかのように外界に開かれた室内の窓の描写を通じてでしたが、これをきっかけに風景表現は、聖書や神話の世界の舞台として次第に生き生きとした表情をみせるようになっていきます。そして17世紀を迎えると、もはや物語の舞台ではない独立した主題として取り上げられるようになり、さらにさまざまな分野に分かれていくようにもなります。とりわけこの頃のオランダを中心とした文化圏では、身近な風景がそれぞれの画家の感性によってみずみずしくとらえられ、人物の描写を含まない純粋な「風景画」の誕生に大きく貢献しました。
オーストリアの首都に位置するウィーン美術史美術館は、オーストリア・ハプスブルク家の収集品を核としますが、風景画の重要作品も多数所蔵しています。本展では、そこからパティニール、ファルケンボルフ、ティツィアーノ、カナレットなどの巨匠をはじめとした名作、約70点を選りすぐり、15世紀末から18世紀中ごろまでの「風景画」成立の過程をたどります。華麗なコレクションがひも解く「風景画」誕生の物語をお楽しみいただく素晴らしい機会となることでしょう
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2015年12月19日(土)~2016年3月21日(月・振) |
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会場 | 静岡県立美術館 Google Map |
住所 | 静岡県静岡市駿河区谷田53-2 |
時間 | 10:00~17:30 (最終入場時間 17:00) |
休館日 |
月曜日 年末年始 12月28日(月)~1月1日(金・祝) ただし、1月11日(月・祝)、3月21日(月・振休)は開館、1月12日(火)は休館 |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 高校生・大学生・70歳以上 600円(500円) 中学生以下 無料 ※( )内は20名以上の団体料金。
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TEL | 054-263-5755 |
URL | http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/exhibition/kikaku/2015/05.php |
静岡県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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