坂本龍一 | 音を視る 時を聴く

東京都現代美術館

  • 開催期間:2024年12月21日(土)~2025年3月30日(日)
  • クリップ数:107 件
  • 感想・評価:6 件
坂本龍一 | 音を視る 時を聴く 東京都現代美術館-1
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Photo by Neo Sora ©2017 Kab Inc
坂本龍一+高谷史郎 ≪IS YOUR TIME≫ 2017/2023年「Ryuichi Sakamoto | SOUND AND TIME」展示風景、成都木木美術館(人民公園館)、2023年 画像提供:成都木木美術館
坂本龍一+高谷史郎 ≪LIFE–fluid, invisible, inaudible...≫ 2007/2023年「Ryuichi Sakamoto | SOUND AND TIME」展示風景、成都木木美術館(人民公園館)、2023年 画像提供:成都木木美術館
坂本龍一+高谷史郎《async–immersion 2023》2023年「AMBIENT KYOTO 2023」展示風景、京都新聞ビル地下1階、2023年 Photo by Satoshi Nagare
坂本龍一+Zakkubalan《async–volume》2017年「Ryuichi Sakamoto | SOUND AND TIME」展示風景、成都木木美術館(人民公園館)、2023年 画像提供:成都木木美術館
坂本龍一+アピチャッポン・ウィーラセタクン≪async–first light≫ 2017年「Ryuichi Sakamoto | SOUND AND TIME」展示風景、成都木木美術館(人民公園館)、2023年 画像提供:成都木木美術館
坂本龍一+真鍋大度≪Sensing Streams 2021–invisible, inaudible≫ 2021年 「seeing sound, hearing time」展示風景、木木美術館(銭糧胡同館)、北京、2021年 画像提供:M WOODS photography team
中谷芙二子《ロンドンフォグ》霧パフォーマンス #03779、2017年「BMW Tate Live Exhibition: Ten Days Six Nights」展示風景、テート・モダン、ロンドン、英国 コラボレーション:田中泯(ダンス)、高谷史郎(照明)、坂本龍一(音楽) 撮影:越田乃梨子
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

音楽家・アーティスト、坂本龍一(1952-2023)は、50年以上に渡り、多彩な表現活動を通して、時代の先端を常に切りひらいてきました。90年代からはマルチメディアを駆使したライブパフォーマンスを展開し、さらに2000年代以降は、さまざまなアーティストとの協働を通して、音を展示空間に立体的に設置する試みを積極的に思考、実践しました。

本展では、生前坂本が東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に、坂本の創作活動における長年の関心事であった音と時間をテーマに、未発表の新作と、これまでの代表作から成る没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品10点あまりを、美術館屋内外の空間にダイナミックに構成・展開します。これらの作品を通して坂本の先駆的・実験的な創作活動の軌跡をたどり、この類稀なアーティストの新しい一面を広く紹介します。

坂本龍一の「音を視る、時を聴く」ことは、鑑賞者の目と耳を開きながら、心を揺さぶり、従来の音楽鑑賞や美術鑑賞とは異なる体験を生み出します。坂本が追求し続けた「音を空間に設置する」という芸術的挑戦と、「時間とは何か」という深い問いかけは、時代や空間を超えて、私たちに新たな視座をもたらし、創造と体験の地平を開き続けてくれることでしょう。

◆ コラボレーション・アーティスト
高谷史郎、真鍋大度、カールステン・ニコライ、アピチャッポン・ウィーラセタクン、Zakkubalan、岩井俊雄

◆ スペシャル・コラボレーション
中谷芙二子

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開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年12月21日(土)~2025年3月30日(日)
会場 東京都現代美術館 Google Map
展示室企画展示室1F/B2Fほか
住所 東京都江東区三好4-1-1
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日、12月28日~1月1日、1月14日、2月25日
※1月13日、2月24日は開館
観覧料 一般 2,400円
大学生・専門学校生・65歳以上 1,700円
中高生 960円
小学生以下 無料
  • ※本展チケットで「MOTコレクション」も観覧できます
    ※ 毎月第3水曜(シルバーデー)は、65歳以上の方は無料です(チケットカウンターで年齢を証明できるものを提示)
    ※家族ふれあいの日(毎月第3土曜と翌日曜)は、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住を証明できるものを提示/2名まで)の観覧料が半額になります
    [学生無料デー Supported by Bloomberg]
    2月1日(土)・ 2日(日)の2日間、中高生・専門学校生・大学生は無料です(チケットカウンターで学生証を提示)
TEL050-5541-8600 (ハローダイヤル)
URLhttps://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/RS/

東京都現代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

書籍「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」から現代アート活動を知る。

駆け込み需要が予想以上ですべてを満足に見ることができませでしたが、その中で一番心を動かしたのが「async-immersion tokyo」でした。音楽と音との境界線や音を視るという感覚はわかりませでしたが、横長の大画像で、すべてにピントがあっていて鮮明な映像がとにかく綺麗でした。縦のラインのピクセル毎の明暗が侵食する映像が右から、左からといつまでも見ることができる作品でした。特に水面に雨の水面が広がる映像は、コントラストがなくその境目が分かりにくいことを狙った映像のように感じ、同じ思考でも素材によって楽しみ方がかわるところが私のワクワクに繋がりました。

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さいさん、黒豆さん、morinousagisanさん、アバウトさん

3.0

サウンドをアートにする

いろんな、坂本龍一がいる、ということがよくわかる展覧会。そして、わりと、近年みるふうのインスタレーションに似ているようにも見えるけれど、それを坂本龍一は、ずいぶん前から、いろんなアーティストとコラボレーションしてやってきた。そのことが、よくわかる、上質の「音」の展示、とみた。それでも、霧の彫刻が、一番印象深かった。

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karachanさん、Rikashさん、アバウトさん、morinousagisanさん

1.0

坂本龍一の鳥葬でした

本展示は、坂本龍一を「ミュージシャン」として好んでいるか、「現代芸術家」として評価しているか、の違いで、大きく感じ方が違うとは思います。

私は、ミュージシャンとしての坂本龍一さんは好きです。たとえ木に電極を入れてそれを音にしたCDを出そうとも「今回はこういう表現か」と思えました。

が、今回の展示の大半については、「眠くて仕方なかった」という感想です。
2024年作成の展示については、坂本龍一がほぼ関与していなかったはずであり、過去のコラボ作の焼き直しだったとしても「それを今の坂本龍一が同じことをするか?」が分からないものを、「坂本龍一 音と視る 時を聴く」という題名で展示するというのはどうなのだろう?
「自分の名前だけでは商売できない人たちが坂本龍一の死体をついばんでいるところを見せられた」というのが、私の感想です。
「現代芸術を分からないなら現美に来るな」と言われれば、それはそうかもしれませんね。

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Sukekiyo-Acckermanさん

5.0

教授・坂本龍一の「音」を視覚化する試みの数々

資料展示を合わせても12点と多くは無いが、ひとつひとつに向き合うと、音=時間でもあるので、想像以上に滞在していた。
部屋ごとに作品が別れ、映像であったりインスタレーションだったり、音に耳を澄まし見える作品を感じ、心に届く〈何か〉に揺さぶらされる。
水面を揺らす《water state 1》に心ざわめき、《IS YOUR TIME》のピアノの一音に耳を澄まし、《LIFE-fluid, invisible, inaudible…》のひかりの色めきと音を感じとり、教授とコラボアーティストの思考と試行を堪能できた。
世間的に知られたメロディアスな部分は1点くらい、だけどノイズにアートを感じていた教授らしい面を十分に知ることができる展覧会だった。
中庭の中谷芙二子の「霧の彫刻」は、中も面白いけど、上から見ると圧倒的な感じがして良し。ただし「音」は聞こえないけどねw。

1月15日(水)10時半入館。多少の混雑。撮影可。動画は一部を除いて1分以内可。
余談:65歳以上無料の「シニアデー」と知らず行ったので、午前中から混んでる…と思ったのだが、その方たちよりもインバウンドの客が多し。それどころか午前中よりも、午後2時&3時頃にはチケットカウンターに長い行列ができていた。ネットで事前予約入手がいいかも。

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Rikashさん、アバウトさん、morinousagisanさん、komagatayaさん

4.0

音を視るのと、時を聴くのは表裏なのかな

1/13祝日でしたが混んでいました。部屋ごとの滞留時間が長いからでしょうね。私は3時間ほど観賞しました。30分ぐらい堪能した部屋もありました。
音と物体の組み合わせですが、音に意識を集中すると物体がそれを裏付けるので「音を視る」を感じる。物体に集中すると音の時間軸で「物体の流れを聴く」を感じる。
混んではいましたが、各部屋は心地よく、少しトリップする感じでした。
中庭の霧の演出は、風が強くてダメでしたが。
気持ちのいい空間なので、できれば平日に、また行きたいと思っています。
最期のホログラムのピアノ演奏は、あぁもう居ないんだなと思いが募ります。
合掌

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アバウトさん、komagatayaさん、uchikoさん、morinousagisanさん

4.0

映像と音楽と水と霧でできた空間で坂本龍一を味わい尽くす

坂本龍一と高谷史郎、カールステン・ニコライそして中谷芙二子などとの共同作品10点と岩井俊雄による1996–97年の坂本のピアノパフォーマンスを再現した新作インスタレーション、そして関連資料アーカイブの展示と盛りだくさんです。そこそこ混んでますが、どれもじっくり見たくなる作品なので、時間的な余裕を持っていくべきでしょう。

11の空間があって、それぞれで映像の使い方や見せ方が違うし、機材もいろいろ。音楽の扱いも違う。音楽と映像に合わせて、水槽とか霧とか、さらに観客の存在も組み合わさった空間を堪能することになる。

例えば、中谷芙二子による「霧の彫刻」は、東京都現代美術館の地下屋外の中庭みたいなところを霧で満たすのですが、この中に入ると、ピークのときは本当に霧しか見えなくなる。そして、ときどきほかの観客がすっと霧の中から現れては、霧の中に消えていく。この空間でおそらく何か音楽というよりも音がしていたはずなんですが、空間の記憶だけがあって、どんな音楽が流れていたかは記憶にない。ともかく空間の記憶だけが鮮明に残っている。コンサートとは違う空間で、音を展示してみた、という感じもする。

写真撮影可で動画は一部不可。図録は作成中で2025年2月に刊行予定、とのこと。

ちなみに「音を視る 時を聴く」というタイトルは聞いたことがあって、調べたら1982年に朝日出版社から刊行された本でした。各学問分野の専門家に主に人気文芸作家が講義を受けるレクチャーブックスというシリーズのうちの一冊で、哲学者の大森荘蔵に坂本龍一が時間と感覚について講義を受ける、というのもの。幸いちくま学芸文庫に入っていて、入手可能でした。

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さいさん、Boodlesさん、Rikashさん、アバウトさん、morinousagisanさん、他1人

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出展作品・関連画像IMAGES

Photo by Neo Sora ©2017 Kab Inc

坂本龍一+高谷史郎 ≪IS YOUR TIME≫ 2017/2023年「Ryuichi Sakamoto | SOUND AND TIME」展示風景、成都木木美術館(人民公園館)、2023年 画像提供:成都木木美術館

坂本龍一+高谷史郎 ≪LIFE–fluid, invisible, inaudible...≫ 2007/2023年「Ryuichi Sakamoto | SOUND AND TIME」展示風景、成都木木美術館(人民公園館)、2023年 画像提供:成都木木美術館

坂本龍一+高谷史郎《async–immersion 2023》2023年「AMBIENT KYOTO 2023」展示風景、京都新聞ビル地下1階、2023年 Photo by Satoshi Nagare

坂本龍一+Zakkubalan《async–volume》2017年「Ryuichi Sakamoto | SOUND AND TIME」展示風景、成都木木美術館(人民公園館)、2023年 画像提供:成都木木美術館

坂本龍一+アピチャッポン・ウィーラセタクン≪async–first light≫ 2017年「Ryuichi Sakamoto | SOUND AND TIME」展示風景、成都木木美術館(人民公園館)、2023年 画像提供:成都木木美術館

坂本龍一+真鍋大度≪Sensing Streams 2021–invisible, inaudible≫ 2021年 「seeing sound, hearing time」展示風景、木木美術館(銭糧胡同館)、北京、2021年 画像提供:M WOODS photography team

中谷芙二子《ロンドンフォグ》霧パフォーマンス #03779、2017年「BMW Tate Live Exhibition: Ten Days Six Nights」展示風景、テート・モダン、ロンドン、英国 コラボレーション:田中泯(ダンス)、高谷史郎(照明)、坂本龍一(音楽) 撮影:越田乃梨子

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