フィロス・コレクション
ロートレック展 時をつかむ線

SOMPO美術館

  • 開催期間:2024年6月22日(土)~2024年9月23日(月・振)
  • クリップ数:82 件
  • 感想・評価:11 件
フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線 SOMPO美術館-1
フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線 SOMPO美術館-2
フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線 SOMPO美術館-3
フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線 SOMPO美術館-4
フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線 SOMPO美術館-5
トゥールーズ=ロートレック《キャバレのアリスティド・ブリュアン》1893年 リトグラフ The Firos Collection
トゥールーズ=ロートレック《『ラ・ルヴュ・ブランシュ』誌のためのポスター 》1895年 リトグラフ The Firos Collection
トゥールーズ=ロートレック《ディヴァン・ジャポネ》1893年 リトグラフ The Firos Collection
トゥールーズ=ロートレック《騎手》1879-81年 ペン、インク/紙 The Firos Collection
トゥールーズ=ロートレック《『リンガー・ロンガー・ルー』を歌うイヴェット・ギルベール》1894年 ペン、インク/紙 The Firos Collection
フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線 SOMPO美術館-1
フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線 SOMPO美術館-1
フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線 SOMPO美術館-1
フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線 SOMPO美術館-1
フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線 SOMPO美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

19世紀末フランスを代表する画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864年~1901年)の展覧会です。

ロートレックによる紙作品の個人コレクションとしてはおそらく世界最大級のフィロス・コレクションより、約240点を紹介します。

フィロス・コレクションの最大の特徴である素描作品に始まり、ポスターを中心とする版画作品、雑誌や書籍のための挿絵、ロートレックが家族や知人に宛てた手紙、ロートレックの私的な写真など、画家に肉薄した作品と資料で構成される展示です。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年6月22日(土)~2024年9月23日(月・振)
会場 SOMPO美術館 Google Map
住所 東京都新宿区西新宿1丁目26-1
時間
  • 10:00〜18:00 (最終入場時間 17:30)
    ※金曜日は20:00まで(最終入場時間 19:30)
休館日 月曜日 
※ただし7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館
観覧料 一般 1,800円(1,600円)
大学生 1,200円(1,000円)
小中高校生 無料
障がい者手帳をお持ちの方 無料
  • ※日時指定予約推奨、事前購入券は5月8日(水)から販売開始予定
    ※( )内は事前購入券の料金です
    ※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳をご提示のご本人とその介助者1名は無料。被爆者健康手帳をご提示の方はご本人のみ無料。(日時指定予約推奨)
    ※今後の状況により、本展の会期や内容の変更、または臨時休館する可能性がございますので、最新状況は展覧会公式サイト等をご確認ください
TEL050-5541-8600 (ハローダイヤル:美術館利用案内)
URLhttps://www.sompo-museum.org/

SOMPO美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

SOMPO美術館 SOMPO美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

カンカン娘のガニ股が最高

やはりロートレックと言えば、印象的なポスターの数々❣️5人組で踊るカンカン娘のガニ股最高?笑える?ジャヌ・アヴリル最高❣️何故だか女性の目から額にかけて影があり不幸?に見えてしまう。
絵を描き始めてから亡くなるまで平均して毎日1枚デッサンをしていたとのこと。デッサン力の素晴らしさが光った?⭐

5.0

そんなに好き!という訳ではなかったロートレックの、「線」に、完全に魅せられてしまいました。

「フィロス・コレクション ロートレック展」頂いたチケットで観に行って来ました。ロートレックは日本で割合人気があるため、またポスターなどの作品も多いためか、結構多くの展覧会が催されていると思います。そんな中でも今回SONNPO美術館さんでの「ロートレック展」はこれまでとは一味違った内容となっていました。たぶん、チケットを頂かなければ、素描中心とのことで、きっとチケットを買ってまで観に行かなかったと思います。でも、これはホントに絶対見るべき展覧会でした。ありがとうございました。「時をつかむ線」いいタイトルでしたね。
ギリシャ人コレクターのベリンダとポール・フィロス夫妻が、約20年にわたり収集したフィロス・コレクションは、ロートレックの紙作品の個人コレクションとして世界最大級ということでした。版画やポスターと異なり「1点もの」の素描は、ロートレックが何を見て、何を感じ、それをどのように描いたのか、画家の「視線」を直に感じられる貴重な素材と言えますね。つまり、これまで一度も目にしたことのない、ロートレックが直に描いた作品を浴びるように観られる貴重な展覧会ということなのです。
まず、量が凄いです。これでもほんのごく一部なのだそうです。最初に素描を書き出した7歳の頃から晩年36歳までで5000枚弱書き残しているのだとか。「紙、鉛筆」または「紙、ペン」それだけで描かれた人や動物、人体の一部や仕草は一般人の私達にも見慣れた画材ですからこそ、誤魔化しも言い訳もきかない状態です。その技術の詰まったラフ画と大胆な構図、何気ない仕草をもしっかりとらえる眼力、そして色彩感覚は、100年以上の時を経た現代でも古臭さを感じさせません。もしも夭折していなければ、いったいどんな作品が世に残されていたのだろう‥。などと思ってしまいます。

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morinousagisanさん

4.0

油彩は1点もないけれどポスター、素描、書籍と幅広いコレクション

アメリカのフィロス夫妻の紙作品に特化した約300点のコレクションから日本初公開約240点が展示されていました。

圧巻なのが素描コレクションで、まずこれが見たかった!1点ものだしロートレックが対象物を前に写し取った光景やアイデアが紙に刻まれてるわけで熟考して作り出されたポスターや版画作品とは違った魅力があります。人物の肖像、馬や犬、道行く男女の後ろ姿などロートレックのエッセンスがここにありました。

ロートレックの作品に登場する人物にも焦点を当てていてイヴェット・ギルベールやマルセル・ランデール嬢など有名な作品がありますがこのモデルの人、他にもこんな色々な作品に登場していたんだと多数の版画が並んでいて驚きました。

ロートレックから母宛ての手紙なんてものも展示されていて通常の個展では見られないようなロートレックのプライヴェートまで垣間見られる大変貴重なコレクションでした。

SOMPO美術館が会場ということで常設展示にゴッホの「ひまわり」が展示されていて画家仲間だった彼らの作品が共演できる会場で開催されたのもよかったと思います。

フィロス・コレクション展なのでこんなこと言ったら身も蓋もないのですが、油彩がないのでポーラ美術館やアーティゾン美術館、ひろしま美術館、大原美術館などの作品が散りばめられてたらもっともっと最高のロートレック展になったなとも思いました。

4.0

描線の妙技

多数の素描画から始まり、最後は大判のポスターへ(&出口のひまわり)のストーリー立てで目や意識が醸成されてゆくと、描線の美しさ、巧みさに惹かれます。

女優や娼婦、顎から上肢へのラインの色気。画家自身の憧憬や耽美の想いがストレートに感じられ、ロートレックの世界に暫しの間ウキウキしました。モンマルトル時代の白黒の作品群は、その時代の騒めきや躍動感を醸していて印象的です。

でも、やはり、真骨頂はポスターかな。状態の良い大判のリトグラフは実に華やか。コマーシャルな空間での見映え、存在感こそ、ロートレックの力ですね。

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にゃんちゅうさん

4.0

ロートレックの息遣いが伝わる「時をつかむ線」

フィロス・コレクションは、ロートレックの素描画が多いことが特徴らしく、そこを企画の中心に据えて、副題を「時をつかむ線」としています
第1章は、素描画だけで50点ほどのまとまった展示です
鉛筆やペンで描かれた素描画は、サイズも小さく、物足りないという面はありますが、これだけまとまって展示されて、ひとつひとつを鑑賞していくと、ロートレックの息遣いが伝わってきそうな感覚に陥りました
もちろん技術的にも優れていて、特に馬を描いた作品は得意だったようです

でもやっぱりロートレックらしさが感じられるのは、ポスターですね
副題の「時をつかむ線」という点では、ポスターで描かれる人物の輪郭線や顔の表情の線がポイントになります
当時のパリの喧騒と哀愁が滲み出てくるような作品に魅了されます

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Camdenさん

4.0

展覧会で作品を見て

年休を取って、平日金曜の午後より鑑賞しました。ロートレックといえば、ムーラン・リュージュのポスターが有名ですが、僕は娼婦の作品が素晴らしいと思っています。娼婦を対等な人として描いている点でロートレックの性格が強く感じられるからです。また、社会的弱者を描いた作品が多い中で、ナポレオンを描いていたのは意外でした。ロートレックを知らない人はもちろんですが、知っている人も足を運んで損はない作品が鑑賞できる展覧会となっています。

3.0

素描

素描を見たくて行きました。ロートレックのリトグラフは見ることが出来ますが、素描とかはなかなか。本人の勢いというか、筆遣いが感じられるところが良かったです。素描の対象もある意味らしくって良かったです。

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takehikoさん

4.0

筆遣い、息遣いを感じる

ロートレックといえば、何といってもパリの歓楽街や俳優を描いた哀歓溢れるポスター。
その意味で、今回の素描中心の展覧会はちょっと地味かなと思って観に来たら、大間違いでした。素描だからこそ、ロートレックの筆遣い、そして息遣いが感じられるというものでした。大きな作品を制作する過程で、ロートレックが何を見、何を感じ、それをどう表現しようとしたか。ロートレックの写真や書簡もあわせ、まさに生身のロートレックに迫るものでした。

THANKS!をクリックしたユーザー
takehikoさん

5.0

最後のゴッホの「ひまわり」は感動した

ロートレックの絵を初期から晩年まで、全体を通して見ることができた。

平日の午後に行ったが、空いていてよかった。

最後のゴッホの「ひまわり」は感動した。

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yoko7869さん

4.0

線でキャラクターを伝えてくる

一言で言うと、オシャレ
大胆に太い線でぐるりと囲んだような
ポスターの描写もあれば
力を入れずに、さらさらと描いている感が見て取れるような
繊細な線で描かれた、彼がミューズとした女優の素描だったり

モデルとしている人物のキャラクターの性格、特徴を
ロートレックは、線だけで表しているかのような描き方

デザイン画としても、オシャレで、そして
ユーモアが含まれていて、アーティストの性格が垣間見れる

例えば、長い黒の手袋がトレードマークの女優を
バックにそのアイテムを描いておくことで、その女性を示唆したり
そんなバランスも秀逸すぎる

そしてさすが、公爵家の出身、馬の絵も多いのだが
その描写ときたら、筋肉のつき方通りにペンを動かしているような
無駄のない線が美しい

展示数は約240点と多いけれど、
カジュアルに見られて、描き出される線に魅了されて
最後まで集中して鑑賞できる展示だった

THANKS!をクリックしたユーザー
Camdenさん、takehikoさん、さいさん、yoko7869さん

4.0

ロートレックの描線が堪能できる展示

ロートレックがらみの企画展は何年か前にも見た覚えがあるけど
たしかあの時はポスター関連がメインだった

今回の企画展は素描やリトグラフ等
「描線」「タッチ」が楽しめる展示だ

個人的に目を引いたのはマルト・ブランデを描いた三作品
非常に個性的で魅力のある表現に
これはすごく「描いてみたくなる顔だったのだな」と感じてしまう

あらためてロートレックの好みというか
「人が油断したほんの一瞬に垣間見える崩れた造形」を
ピンポイントで描いていたのだなあ

プティカジノのコーデューなどその滑稽な身のこなしと表情がとても魅力的だ

人物の魅力が豊かな描線で表現される気持ちの良い展示だ

THANKS!をクリックしたユーザー
Camdenさん、takehikoさん、morinousagisanさん

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トゥールーズ=ロートレック《騎手》1879-81年 ペン、インク/紙 The Firos Collection

トゥールーズ=ロートレック《『リンガー・ロンガー・ルー』を歌うイヴェット・ギルベール》1894年 ペン、インク/紙 The Firos Collection

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