令和6年度早春展
細川家の日本陶磁
―河井寬次郎と茶道具コレクション―

永青文庫

  • 開催期間:2025年1月11日(土)~2025年4月13日(日)
  • クリップ数:32 件
  • 感想・評価:9 件
令和6年度早春展 細川家の日本陶磁 ―河井寬次郎と茶道具コレクション― 永青文庫-1
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河井寬次郎「紫紅鉢」昭和5~6年(1930〜31)頃
河井寬次郎「三彩車馭文煙草筒」大正11年(1922)
河井寬次郎「草花文花缾」大正10年(1921)
河井寬次郎「黒釉三色打薬碗」昭和30〜40年(1955〜65)頃
重要美術品「瀬戸肩衝茶入 出雲肩衝」桃山時代(16~17世紀)
重要美術品「瀬戸肩衝茶入 銘 塞」江戸時代(17世紀)
重要美術品 伝 長次郎「黒楽茶碗 銘 おとごぜ」桃山時代(16世紀)
八代焼「象嵌牡丹文茶碗」江戸時代(17世紀)
八代焼「白磁象嵌藤花文茶碗」江戸時代(19世紀)
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令和6年度早春展 細川家の日本陶磁 ―河井寬次郎と茶道具コレクション― 永青文庫-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

熊本藩主であった細川家には、日本の陶磁作品が数多く伝えられています。特に、茶の湯を愛好した細川家では、茶壺・茶入・茶碗などの「茶陶」が残されました。熊本藩の御用窯であった八代焼(高田焼・平山焼)でも茶道具が多く作られています。八代焼は、素地と異なる色の陶土を埋め込む象嵌技法が特徴で、幕府の使者への進物などに重用されました。

また、永青文庫の設立者である16代の細川護立(ほそかわもりたつ 1883~1970)は、同時代の工芸作家との交流が深く、大正から昭和にかけて活躍した陶芸家・河井寬次郎(かわいかんじろう 1890~1966)の支援も行いました。寬次郎は、初期に中国の古陶磁をもとにした作品で注目され、後に「民藝運動」の中心人物となり、作風が大きく変化しました。

本展では、河井寬次郎の作品30点あまりによって作風の変遷をたどるほか、茶道具・八代焼に注目します。河井寬次郎や八代焼を紹介するのは約20年ぶりです。また特別展示として細川護熙(もりひろ)・護光(もりみつ)の作品を紹介します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年1月11日(土)~2025年4月13日(日)
会場 永青文庫 Google Map
住所 東京都文京区目白台1-1-1
時間 10:00~16:30 (最終入場時間 16:00)
休館日 月曜日、1月14日、2月25日
※ただし、1月13日、2月24日は開館
観覧料 一般 1,000円
シニア(70歳以上) 800円
大学・高校生 500円
  • ※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料
TEL03-3941-0850
URLhttps://www.eiseibunko.com/

永青文庫の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

永青文庫 永青文庫

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

河井寬次郎の変遷が分かる企画展

展示会場は2、3、4階ですが、あまり関連性はありません(いつものこと)。

4階は河井寛次郎中心の日本陶磁コレクション。寛次郎というと、民藝運動の中心人物として語られますが、それ以前の時代から年代によって作風が変化していくことが(30点あまりですが)分かる面白い展示です。
他の企画展ではあまり脚光を浴びない「民藝以前」の寛次郎の方が私は好みでした。

3階は、茶道具コレクション。各地の焼き物の違いを見比べることが出来る展示。
ここで面白かったのが、展示されている茶器と合わせて同じ絵(茶入茶碗写真帖)が観られることです。最初、細川家は何故「茶入茶碗写真帖」に描かれている全ての茶入茶器を持っているんだ!?と驚きましたが、逆なんですね。「茶入茶碗写真帖」はそもそも細川家所蔵の茶入茶器を描いた図鑑だそうで、どちらにしても細川家凄い。

2階は、細川家のあった(ある?)熊本の八代焼コレクション。意識して八代焼を観たのは初めてだと思いますが、とても文様の美しい焼き物でした。
2階でしかし私が一番観たかったのは、18代当主細川 護煕氏の焼き物です。私は彼の作品を熱海山口美術館で初めて観ましたが、「政治よりこちらに才能があったのか」と感銘を受けました。残念ながら2点のみの展示です。

永青文庫様、次は是非、理事長(細川 護煕氏)の企画展をお願いいたします。

5.0

初めての永青文庫

4階に安来出身の河井寛次郎の作品が展示されていました。
古代名釜の作風が見事に再現されていました。展示場が狭いので、全ての窯とはいきませんが、おもしろく拝見しました。

3階には、著名な茶碗、
 長次郎の黒がここにもありました。私が最も好きな作品、長次郎の黒をみると、茶の湯の原点がらわかる気がします。

2階には、細川二代の作品が展示されていました。

5.0

細川コレクションの河井寛次郎を永青文庫で鑑賞して、心が満たされました。

赤の色の艶やかさ、青、紫の美しさに感動しました。
永青文庫の上品で落ち着いた雰囲気の中、作品が大切に展示された空間はとても優雅な気持ちで心が豊かになりました。八代焼にははじめて触れましたが絵付けがどれも繊細でとても品がよくて好きです。白地に藤が描かれたお茶碗はとても素敵で、裏にも柄が描かれておりお気に入りの作品です。
室内の調度品やインテリアも素晴らしいと思います。細川家の家紋の九翟紋、2階の居間の仕切りカーテンの柄に使われており感動しました。
建物を出てすぐの紅葉の新葉が可愛らしく、椿も見頃で帰りは庭園の桜や椿を眺めながらしばし時間を忘れて優雅な気持ちになりました。
帰り道は肥後細川庭園を満喫して二重に満たされました。

5.0

河井寛次郎の世界

細川家所蔵の中に、多数の河井寛次郎作品があると初めて知りました。
見たことのない色合いのものがあり、見惚れてしまいました。
建物や調度品も、実は凄かったりする。ここは静かに鑑賞できる美術館でおすすめです。

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karachanさん、jyusuranさん

4.0

河井寬次郎の「民藝」前の作品がじっくり味わえます

河井寛次郎といえば日本民藝館などでよくお目にかかる、民芸運動の作家ですね。勿論民芸期の作品も良いのですが、京都の近美で観た大正期の《碧釉瓶子》《兎糸文火焔青盂》《兎糸文火焰青花缾》などが印象的でとても好きでした。今回、どちらかというと初期の作品が多く、とても嬉しかったです。それも、以前京都で観たのと同じ??《兎糸文火焔青盂》T10年頃に出会えたのには驚きました。デビュー当時に支援して、作品を蒐集した細川護立が、のち(1958年)に「個人的には昔の作風のほうが心惹かれる…」とも読み取れる文章を残しているのも、興味深かったです。民芸期の《流薬鉢》S5年頃がとても素敵でした。やはり高い技術や深い知識がベースにあるからこその「素朴」なのだと改めて思いました。
寛次郎約30点のでその作風変遷をたどった他、細川家伝来の重要美術品といわれる茶道具類や、あまり観ることのない熊本藩の御用窯であった八代焼(高田焼・平山焼、象嵌技法が特徴だとか)などの展示もあって、なかなかに面白かったです。

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karachanさん

3.0

細川護立好みの河井寛次郎

細川コレクションに河井寛次郎があるということで観に行って来ました。
河井寛次郎の作品は、民藝をテーマにした展覧会、京都の河井寛次郎記念館で観たことがあります。これまでは、どちらかというと、民藝運動に関わってからの作品に魅せられてきました。
本展では、どちらかというと、民藝色に染まる前の作品が多く、それほど主張が強くなく、洗練された色と形の作品が中心に展示されています。細川護立の好みとしては、民藝以前の大正時代~昭和初期の頃の方が好みだったようで、その美意識は分かる気がしました。

茶道具コレクションは、戦国大名が好んで集めた茶入れなど歴史的に価値の高い優品を鑑賞できます。
最後の展示室は、地元熊本県の八代焼を展示。八代焼は初めて観ましたが、独特の象嵌文様を使った器は、素朴な色合い、デザインのものが多く、親しみを感じさせます。

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Sukekiyo-Acckermanさん

3.0

寛次郎と日本陶磁

河井寛次郎の中国趣味の強い初期作品が多いので嬉しいです。
中期=民藝に傾いていた時代、後期=オブジェ陶みたいな時代だそう。
寛次郎はトータルで見ると端正で均整の取れた品の良い初期に魅力を感じます。
唐物とそれらに影響を受けた日本陶磁なども紹介されていました。
良さげな茶入が多数あって、永青文庫の茶入は一挙に見てみたい。
鮮やかな赤で継いだ八代焼も良かったです。

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シンディさん、karachanさん、morinousagisanさん、uchikoさん

3.0

辰砂の色比べ

京都遠征を計画するたびに、時間があったら河井寛次郎記念館に行こうと思うけど、未だに行けてない…。というわけで、今回初めてまとまった数の河井作品を見ることができました。

もっとゴリゴリの「民芸」を予想していたけれど、思いがけず色も形もスッキリしたものが多く、護立氏の好みかなぁと思いました。中でも色の出方が違う辰砂を使った作品がいくつかあって、色の見比べが面白かった。グラデーションあり、粒が弾けるような表現あり、キャプションには「牛血紅」との記載あり、赤のバリエーションを楽しみました。

八代焼は青磁に似た優しいテイストがいいですね。

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karachanさん、uchikoさん、morinousagisanさん

4.0

河井コレクション20、31 他に52、55、八代焼、護熙さんの器

河井寛次郎の作品(企画展)は4Fにあり20(Webページに掲載されているもの)と31(練上鉢)が良かったです。河井は昭和4年以降民藝運動に参画しますが、個人的にはそれ以前の作品のが好みでした。民藝以降は民藝特有の匂いがしてしまい、そちらに引っ張られがちです。略歴・経歴を読むと細川はじめさまざまなパトロンや高島屋が頻出。芸術にはやはりパトロンが重要なのと、日本では百貨店の担う役割が当時から大きかったのがわかります。百貨店凋落の昨今ですが今後どうなっていくのかと思ってしまいました。
3Fは壺、茶入れと器。目玉の長次郎は東博で見た時よりも心が動きませんでした。52の唐津、55の出雲焼(他の窯元の名前が付いていたが失念)が良かった。特に52の唐津には引き込まれました。
2Fは八代焼が特に良かった。色合いは薄灰色で硬い感じの地ですがとても良かった。2Fには護熙さんと息子さんの茶碗も展示されていましたが護熙さんの器は味があってとても良かった。

永青文庫は細川コレクションを目にできるのと併せて九州の焼き物の名品を知ることが出来る場所でした。館内は狭く展示数も限られますが名品とじっくり対峙できる平日の来館が良いのではと感じます。早稲田駅から歩き帰りに庭園を散策してから散歩がてら護国寺まで出て名物の大福を買って帰りました。

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Sukekiyo-Acckermanさん、morinousagisanさん

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出展作品・関連画像IMAGES

河井寬次郎「紫紅鉢」昭和5~6年(1930〜31)頃

河井寬次郎「三彩車馭文煙草筒」大正11年(1922)

河井寬次郎「草花文花缾」大正10年(1921)

河井寬次郎「黒釉三色打薬碗」昭和30〜40年(1955〜65)頃

重要美術品「瀬戸肩衝茶入 出雲肩衝」桃山時代(16~17世紀)

重要美術品「瀬戸肩衝茶入 銘 塞」江戸時代(17世紀)

重要美術品 伝 長次郎「黒楽茶碗 銘 おとごぜ」桃山時代(16世紀)

八代焼「象嵌牡丹文茶碗」江戸時代(17世紀)

八代焼「白磁象嵌藤花文茶碗」江戸時代(19世紀)

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