ルイーズ・ブルジョワ展
地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ

森美術館

  • 開催期間:2024年9月25日(水)~2025年1月19日(日)
  • クリップ数:93 件
  • 感想・評価:15 件
ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ 森美術館-1
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ルイーズ・ブルジョワ《ママン》1999/2002年 ブロンズ、ステンレス、大理石 9.27× 8.91 ×10.23 m 所蔵:森ビル株式会社(東京)
ルイーズ・ブルジョワ《かまえる蜘蛛》2003年 パティナ、ブロンズ、ステンレス鋼 270.5×835.7×627.4 cm 撮影:Ron Amstutz
© The Easton Foundation/Licensed by JASPAR and VAGA at Artists Rights Society (ARS), NY
ルイーズ・ブルジョワ《ヒステリーのアーチ》1993年 パティナ、ブロンズ 83.8×101.6×58.4 cm 撮影:Christopher Burke
© The Easton Foundation/Licensed by JASPAR and VAGA at Artists Rights Society (ARS), NY
ルイーズ・ブルジョワ《堕ちた女(ファム・メゾン[女・家])》1946-1947年 油彩、リネン 35.5×91.4 cm 撮影:Christopher Burke
© The Easton Foundation/Licensed by JASPAR and VAGA at Artists Rights Society (ARS), NY
ルイーズ・ブルジョワ《家出娘》1938年頃 油彩、木炭、鉛筆、キャンバス 61×38.1 cm 撮影:Christopher Burke
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ルイーズ・ブルジョワ《自然研究》1984年(2001年成型)ゴム 76.2×48.3×38.1 cm 撮影:Christopher Burke
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ルイーズ・ブルジョワ《拒絶》2001年 布、鋼、木、鉛 63.5×33×30.5 cm 撮影:Christopher Burke
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ルイーズ・ブルジョワ《父の破壊》1974年 アーカイバル・ポリウレタン樹脂、木、布、照明 237.8×362.3×248.6 cm 所蔵:グレンストーン美術館(米国メリーランド州ポトマック)(2017年展覧会用複製)撮影:Ron Amstutz
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ルイーズ・ブルジョワ《トピアリー IV》1999年 鋼、布、ビーズ、木 68.6×53.3×43.2 cm 撮影:Christopher Burke
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ルイーズ・ブルジョワ《雲と洞窟》1982-1989年 金属、木 274.3×553.7×182.9 cm 撮影:Christopher Burke
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ルイーズ・ブルジョワ《蜘蛛》1997年 鋼、タペストリー、木、ガラス、布、ゴム、銀、金、骨 449.6×665.5×518.2 cm 撮影:Maximilian Geuter
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ルイーズ・ブルジョワ《ファム・メゾン(女・家)》1946-1947年 油彩、インク、麻 91.4×35.6 cm 撮影:Christopher Burke
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ルイーズ・ブルジョワ《シュレッダー》1983年 木、金属、塗料、石膏 244.2×218.4×289.6 cm 撮影:François Fernandez
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ルイーズ・ブルジョワ《無題(地獄から帰ってきたところ)》1996年 刺繍、ハンカチ 49.5×45.7 cm 撮影:Christopher Burke
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ルイーズ・ブルジョワ《カップルIV》1997年 布、革、ステンレス鋼、プラスチック 50.8×165.1×77.5 cm 撮影:Christopher Burke
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ルイーズ・ブルジョワ《良い母》(部分)2003年 布、糸、ステンレス鋼 109.2×45.7×38.1 cm 撮影:Christopher Burke
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ルイーズ・ブルジョワ《花咲けるヤヌス》1968年 パティナ、ブロンズ 25.7×31.8×21.3 cm 撮影:Christopher Burke
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ルイーズ・ブルジョワ《C.O.Y.O.T.E.》1947-1949年 塗料、ブロンズ、ステンレス鋼 131.8×209.6×28.9 cm 撮影:Christopher Burke
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ルイーズ・ブルジョワ《カップル》2003年 アルミニウム 365.1×200×109.9 cm 撮影:Christopher Burke
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

ルイーズ・ブルジョワ(1911年パリ生まれ、2010年ニューヨークにて没)は、20世紀を代表する最も重要なアーティストの一人です。彼女は70年にわたるキャリアの中で、インスタレーション、彫刻、ドローイング、絵画など、さまざまなメディアを用いながら、男性と女性、受動と能動、具象と抽象、意識と無意識といった二項対立に潜む緊張関係を探求しました。そして、対極にあるこれらの概念を比類なき造形力によって作品の中に共存させてきました。

ブルジョワの芸術は、彼女が幼少期に経験した、複雑で、ときにトラウマ的な出来事をインスピレーションの源としています。彼女は記憶や感情を呼び起こすことで普遍的なモチーフへと昇華させ、希望と恐怖、不安と安らぎ、罪悪感と償い、緊張と解放といった相反する感情や心理状態を表現しました。また、セクシュアリティやジェンダー、身体をモチーフにしたパフォーマンスや彫刻は、フェミニズムの文脈でも高く評価されてきました。

様々なアーティストに多大な影響を与えているブルジョワの芸術は、現在も世界の主要美術館で展示され続けています。日本では27年ぶり、また国内最大規模の個展となる本展では、約100点に及ぶ作品群を、3章構成で紹介し、その活動の全貌に迫ります。

本展の副題「地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」はハンカチに刺繍で言葉を綴った晩年の作品からの引用です。この言葉は、ブルジョワの感情のゆらぎや両義性を暗示しつつ、ブラックユーモアのセンスをも感じさせます。自らを逆境を生き抜いた「サバイバー」だと考えていたルイーズ・ブルジョワ。生きることへの強い意志を表現するその作品群は、戦争や自然災害、病気など、人類が直面する、ときに「地獄」のような苦しみを克服するヒントを与えてくれることでしょう。

【FEATURE|内覧会レポート】
自身の攻撃的感情を観察し、作品に昇華。98歳まで〈女、アーティスト〉を生き抜いたルイーズ・ブルジョワの大回顧展

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年9月25日(水)~2025年1月19日(日)
会場 森美術館 Google Map
住所 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F
時間
  • 10:00~22:00
    ※火曜日のみ17:00まで
    ※ただし2024.12.24(火)、12.31(火)は22:00まで
    ※最終入館は閉館時間の30分前まで
休館日 会期中無休 
観覧料 [平日]
一般 2,000円(1,800円)
学生(高校・大学生)1,400円(1,300円)
子供(中学生以下)無料
シニア(65歳以上)1,700円(1,500円)

[土・日・休日]
一般 2,200円(2,000円)
学生(高校・大学生)1,500円(1,400円)
子供(中学生以下)無料
シニア(65歳以上)1,900円(1,700円)
  • ※本展は、事前予約制(日時指定券)を導入しています。専用オンラインサイトから「日時指定券」をご購入ください。詳しくは公式サイトをご確認ください
    ※当日、日時指定枠に空きがある場合は、事前予約なしで入館できます
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/bourgeois/

森美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

森美術館 森美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

すごいエネルギー。

久しぶりに現代アートの展覧会に来たなぁ、って感じで疲れました(笑)
コンセプトガッチガチで、さすが哲学の国・フランスのお方ですな…
「生き抜く為に制作している」と書いてありましたが、負の部分を叩きつけるような、凄く直接的な強い表現なので、最近ゆるゆるの森狙仙見て「お猿かわゆす♡」とかそんなのばっかりだったから、なんか「こんなんが来てしまいすみません…」みたいな妙な気分になり…。
精神疾患云々とか不安やら何やらと説明あっても、「芸術家みたいな不安定な職業の人と結婚して3人も子供産んでるやんけ」と、むしろその「死にたい=生きたい」という爆発的エネルギーの有り余ってる感じに「はー…」となりました。だって蜘蛛の作品もどえりゃーでっかいじゃん(笑)
でも、亡くなった旦那のハンカチに、タイトルにもなっている「地獄から帰ってきたところ 言っとくけど素晴らしかったわ」と刺繍した作品には凄くグッときたし、「堕ちた女」も「家出娘」も「あ、これ好き♡」って感じで、本当に作品に寄るなぁ。
これは自分だけかもしれないけど、どんなにコンセプトに共感できても、表現の部分で肌に合うかどうかで決まっちゃうのよねぇ、というのが率直な感想でした。当然そんな感じじゃ西欧社会では通用しない、というのもわかった上で、敢えて、あらためて、そう思いましたね。

アートの先輩に「見ておいた方がいいよ」と言われ行ってみたのですが、確かにフェミ文脈では時代の寵児だった時期も濃厚に感じられて、後々振り返って色々考えるかもなぁと感じて、見られてよかったと思いました。
勧めた人に「なんで勧めたの?」って聞いたら「女性の性がテーマの作品が多いし、若い女性はどう感じるのかなぁって」と言われて、「もうそれ自体が性に縛られた古い考えじゃん」と返したら相手が「うっ…」となってしまいましたとさ(笑)

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uchikoさん、karachanさん、ファイさん、Camdenさん、Sukekiyo-Acckermanさん

2.0

過去を捨てることもできたはずなのに

六本木ヒルズのでっかいクモの人ということで、閉幕間際の平日夜に滑り込んだが、混んでいた。

作家が両親に抱いてきた、愛憎半ばする複雑な思いが作品にされている。守ってくれながら、見捨ててしまう母親。巨大クモはその象徴だ。憧れの対象でありながら、支配的にふるまう父親。

やりたいことはわかったし、自分の「不幸」を親のせいにしたい誘惑はわかる。今よりずっと厳しい時代だったろう。

しかし、今の私には響かなかった。

作家が1983年のビデオで述べるように「過去を捨てなければ、過去を再構築するしかない。それが私の作品」。逆に言うと、過去を捨てることもできたはずなのだ。過去と向き合って昇華しなければ前に進めないというのは、単なる思い込みである。私たちは、過去にとらわれず、将来を気にしすぎず、いまを生きればよい。

同様に、To be born is to be ejected 生まれることは外に突き放されることと言う。でも、突き放されることは自由になることでもあるはずだ。

この二面性に気づいていたのに、彼女はフロイト的な精神分析の深みにはまり、あえて負の側面に目を向け続けた。

この二面性の正の側面に一抹の希望を見出すことはできる。抱き合っている銀色の巨大カップルは、相反する力の中で上昇していく。私は、この二人のように、大変なことがあっても、ぐるぐると流れに乗ってなんとか前進していきたい。

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jyusuranさん、シンディさん

1.0

面白いと思った作品は15%くらいでした。

正面から見ると赤いホログラムが浮き上がる作品と油絵で数点興味のあるものがありました。

このサイトに限らず、ルイーズ・ブルジョワ展を褒めている方の文章は、必ずと言ってよい程、「作者の生い立ち」について語っています。でも、生い立ちは作品自体と切り離されたものです。それは事前情報であり、作品の評価と切り離されるべきですよね。
私は、作者がどんな人で、どんな人生を歩んでいようと、作品さえ良ければOK、逆に言えば、作者がどんなに素晴らしい人でも、或いは不幸な人生を歩んでいようとも、作品の評価と無関係です。
その辺りの「作品の観方の違い」で評価が分かれるところなのかと思います。

しかし、前述のホログラム作品は観る価値ありです。前澤さん所蔵でびっくりしました。

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morinousagisanさん、黒豆さん、Camdenさん

2.0

地獄から帰ってきたかどうかは知らん

作家のことを調べるのってやはり作品が良いから作家も気になるというパターンが多いように思います。
ルイーズ・ブルジョワの場合、作品があまり面白くないのでブルジョワ自身にも興味が沸かないようです。
どうもこの作家は作家自身と時代の背景を鑑みないと今一つ魅力が伝わらないのかなとも思います。
金券ショップでチケットを半額以下で入手。通常料金だったら憤慨モノの展覧会でした。
ほとんど写真撮影可能だったと思います。夜間は結構快適に鑑賞可能。

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美術缶さん、jyusuranさん、karachanさん、morinousagisanさん

REPORT

ルイーズ・ブルジョワの影響を受けて作品をつくっていたころを思い出しました。

吊り下げている作品を見て、影響を受けて作品をつくっていたころを思い出しました。
ギャラリーでの吊り下げが難しくて制作中にしかぶら下げていませんでした。
彫刻作品を身に着けている写真を見て、「おっぱいスーツ」を個展前に急遽つく…readmore

5.0

トラウマをアートに転化

ルイーズ・ブルジョワ展に行って来た。

ルイーズ・ブルジョワは、自身の幼少期のトラウマをアートに転化した偉大なアーティストだ。

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kenken0501さん

3.0

蜘蛛

本展を見て六本木ヒルズのオブジェの蜘蛛の意味が分かりました。卵があったんですね。
色んな意味で注目を集めることになっていますが、現代アートはやっぱり難しいです。

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uchikoさん、karachanさん、Camdenさん、morinousagisanさん

4.0

濃密な感情の塊

蜘蛛のオブジェを知っていたルイーズ・ブルジョワの展覧会。
絵画、彫刻、インスタレーション等、幅広いジャンルの作品。
一貫して感じたのは「生々しさ」です。
作家本人の境遇や精神状態が作品に映っているらしいですが、男の俺としては女性特有の濃密な生臭さを感じるような印象でした。
シンボリックな蜘蛛の彫刻(オブジェ)からもいわゆる攻撃性だけではなく母性をも感じる不思議。
重なる人のモチーフが多いのも、作家のトラウマからくる「見捨てられたくない」という感情の表現とのことですが、欲求としての情愛や性を映しているようにも感じました。

森美術館は火曜日以外は毎日同じ22時まで開館なので、仕事帰りに空いた館内でゆったりと鑑賞することができました。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、Camdenさん

5.0

観るのに精神力と体力を消耗するけど、もう一度行きたい。

夜遅くまでやっているので平日夜ふらっと訪れた。六本木ヒルズの有名なあの蜘蛛の作者である以上の情報は知らず、事前に展覧会情報も見ていなかったため、訪問して衝撃を受けた。
彼女の生涯は明るいものではない。
アートを通じてその狂気を爆発させており、その表現方法は多岐にわたっており、様々な素材を用いて様々に形にしているのが興味深かった。
平日の夜に訪れると、静かな空間の中1対1で彼女の叫びを聞いているようで、見ていて疲れてしまったけど、なぜかもう一度、見に行きたいと思う作品展だった。

THANKS!をクリックしたユーザー
Camdenさん、karachanさん

4.0

緊張感あり毒気ありだが、清々しい気分にさせられる

「地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」の本展副題のとおり、緊張感に満ち、毒気もあってヒリヒリする。ただし、見終えての気分は実に清々しい。極めて上質の(ホラーというより)サイケデリックな劇場空間、素晴らしい展覧会です。

ー見捨てられる恐怖
ー父親への愛憎
ー自らの精神の分裂
ー時に制御困難にも陥る強烈な母性
ー母性の孕む抱擁性と攻撃性の交錯
こんなテーマが、あるときは目を反らしたくほど直接的に、またあるときは絶妙のメタフォーで、表現された作品の数々。ひとつひとつ向き合うには、鑑賞者もかなりのエネルギーを要します。

授乳、は大きな主題のひとつ。
赤い絵具を使った連作ドローイングは、ブルジョアが、自分自身の持つ抱擁性を喚起し確認する作業の産物のように感じます。
一方で、一部の立体作品は遥かに強く主張してます。ブロンズ制作の《胸と刀》では、隆立する乳首をもつ黒褐色の5つの乳房に、子をもち家族をもつ母としての、抱擁性への強い意志が表出されてます。

自らの本性との向き合い方も面白い主題。
《自然研究》首がなく6つの乳房・4つの足先で成る、番犬のような姿勢のピンクのゴム製の自像は印象的。こんなイメージで自分を見るのですね。なおこの作品、英題は《Nature Study》とありますが、Natureは”自然”より”本性”の意に近いと思いました。
《ヒステリーのアーチ》の展示は、大開口のガラスを背景に金色に輝く彫刻が凛とする空間、息をのみます。自身のヒステリックな本性を、敢えて若い男性のアクロバチックで美しいポーズに他人投影することで、距離を置いて普遍的にクールに向き合おうとしているようです。

抱擁・攻撃の二面性を有する母性のシンボル、それが蜘蛛。
六本木ヒルズのランドマーク彫刻である大蜘蛛《ママン》を普段見ていて思いつかなかったのですが、こんな母性の表現にはぴったりのモチーフだと腑に落ちました。本展では大蜘蛛は2作、抱擁型と攻撃型、どちらも迫りくるものがあります。

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黒豆さん、karachanさん

4.0

フェニミズムの文脈で、ネガティブをポジティブに昇華!

国立国際美術館で「カップル」を見て、学芸員さんの解説を聞くと、国内でのルイーズ・ブルジョワの作品は、森美術館の「ママン」があまりにも有名で、日本に数多くの作品があるイメージでしたが、東京国際フォーラムの「自然研究(白い目)」とあわせて、3件目との事でした。その時から、本展は必ず行きたいと思っていました。

「カップル」の作品もそうでしたが、幼少期の父親、母親との関係に闇があり、それが作品を生み出す根源になっていること、精神疾患を乗り越えて、作品として昇華していることから、私は勝手にその幼少期の体験が父親からのレイプだと思っていました(NHK朝ドラ「虎に翼」で尊属殺人裁判の流れを見ていたことも影響したかと思いますが)。真相はわかりませんが、自分の家庭教師が住み込み、父親との不倫現場を目撃し、心に大きな傷を負ったのが原因との解説に、不謹慎ですが、そうだったのかとちょっとホッとしてしまいました。よくよく考えると本人にとっては人生をゆるがす大きな出来事で作品群を見ると、想像をはるかに超える衝撃だったことを物語っていました。

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さいさん、ファイさん、morinousagisanさん、黒豆さん、uchikoさん

3.0

展覧会を見たら、タイトル、なるほどなとなりました

インパクト大なタイトルですよね。
この方の作品は蜘蛛しか知らなかったですが、他の作品はこんな感じなんだとなりました。
この作者さんの人生を知ると、この方の作品が分かります。
辛かった人生がこの方の作風に影響を与え20世紀を代表するアーティストになったのは皮肉ですね。

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karachanさん

4.0

自らが抱える問題をアートに昇華具現化

総じてダイレクトに感情に響いてくる作品が多かった。作者の葛藤や揺らぎが爆発的に表現されるのでは無く、静かにしかしじっくり自分と対話するように表現に変えている。
作者にとってアートは生きるよすがになったのが伝わってくる展覧会。

やはり蜘蛛をモチーフにした作品は圧巻。存在感と精神性が響いてくる。
えぐい作品も少なくは無いが、その心理状態を受け入れていくと理解できていく。
平面作品は思ったより素直で、なにかリラックスに筆を進めているように見え、それもまた興味深かった。
作者の実生活の経験や状況を解説等で知ると、複雑な背景を表現していると思いが至り苦しくなる。そればかりを受け取るにはもったいない。諸問題抜きにして造形的に楽しめると思う。

11月6日(水)1時半入館。混雑無し。撮影可。

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karachanさん、Camdenさん

4.0

ちょっとホラー感がありました。

事前に性的な描写が多いことは告知されていましたが思ったより多かったです(乳房、生殖器を模したもの等)
ブルジョワさんのトラウマ等が可視化されており、少しホラーを感じる展示もありました。
全体を通して見てみると母性や愛について具現化されているなと感じたので個人的にはリピしたいとおもいます。

なお、個人的にデートにはあまり向かないかなと感じました。

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karachanさん、morinousagisanさん、Camdenさん

5.0

フェミニズムを突き抜けた発想と造形

近年、森美術館は積極的にそうしているけれども、文化シーンのPCトレンドを取り入れたアートが紹介され続けているなか、これは、まず、端的に面白い、楽しい。もちろん、トラウマから精神分析、身体性、セクシュアリティと、フェミニズム的なモチーフは一通り並ぶ展示ではあるけれど、その息苦しさも貧しさもない。元気のでる展覧会!美的にも素晴らしかったです。

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karachanさん、Camdenさん、morinousagisanさん

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© The Easton Foundation/Licensed by JASPAR and VAGA at Artists Rights Society (ARS), NY

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ルイーズ・ブルジョワ《トピアリー IV》1999年 鋼、布、ビーズ、木 68.6×53.3×43.2 cm 撮影:Christopher Burke
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