この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
明治時代の青年たちは、更なる魅力ある日本を求めて、世界へ出て見聞を広めた。
1890年、日本に到着したオスマン帝国軍艦・エルトゥールル号が、帰路、台風で乗組員のほとんどが命を落とした事故に心を痛めた青年、山田寅次郎は義捐金活動を開始、集めた義捐金を持参しオスマン帝国へと向かった。
わずか24歳の目に映ったのはオスマン文化の荘厳さと人々の暖かさだった。
この展覧会は、山田寅次郎という明治の人物を介し、日本とトルコという異なる歴史を持つ2つの国が交流する様子を伝えながら、相手の文化を深く尊敬することの大切さを感じる機会としたい。
◆ 山田寅次郎(やまだとらじろう 1866-1957)
1866年(慶應2年)、山田寅次郎は上州沼田藩土岐家・江戸詰家老職を務める武家に誕生。15歳、茶道宗徧流家元の養子になる。東京薬学校(現・東京薬科大学)卒業後、語学を学ぶ。幸田露伴、尾崎紅葉、福地櫻痴など文化人と交流。日本初のタウンページ「東京百事便」を発行。トルコ軍艦エルトゥールル号海難事故の義捐金を届けるためトルコへ。オスマン帝国アブデュルハミト2世に謁見。トルコに約10年滞在。トプカプ宮殿内東洋美術の分類、日土貿易を行うかたわら伊東忠太、徳富蘇峰などトルコ訪問する日本人のサポートをした。日露戦時、日本政府の依頼でボスポラス海峡近くから「バルチック艦隊」の動静を見張る。日本に帰国後、製紙会社設立し事業家として活躍後、57 歳、茶道宗徧流八世家元襲名。1957年(昭和32年)91歳没。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2023年8月11日(金・祝)~2023年11月19日(日) |
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会場 | ワタリウム美術館 Google Map |
住所 | 東京都渋谷区神宮前3-7-6 |
時間 |
11:00~19:00
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休館日 |
月曜日 ※9月18日、10月9日は開館 |
観覧料 | 大人 1,400円 大人ペア 2,400円 学生(25歳以下)・高校生・70歳以上の方・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳お持ちの方、および介助者(1名まで) 1,200円 / 小・中学生 700円 ※入館料のうち、一人200円が義捐金としてトルコ地震の被害地に寄付されます |
TEL | 03-3402-3001 |
URL | http://www.watarium.co.jp/ |
ワタリウム美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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