この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
世界をフィールドに活躍する写真家、石川直樹による初の大規模個展です。
石川は、22歳で北極点から南極点までを人力で踏破、23歳で七大陸最高峰の登頂に成功し、その後も各地を旅しながら、人類学や民俗学などの観点を取り入れた独自のスタイルによる写真で、日常、そして世界を見つめ直す活動が注目されています。
本展では、北極、南極、ヒマラヤ8000m峰といった極地やニュージーランドの原生林を撮影した各シリーズ、さらにポリネシア地域に浮かぶ島々を星に導かれるように巡った『CORONA』、世界各地の洞窟壁画を訪ねた『NEW DIMENSION』、そして日本列島の南北に広がる島々を探索する『ARCHIPELAGO』など、石川の初期から現在に至るまでの活動を、初公開の未発表作を織り交ぜて総合的に紹介します。
石川が一貫して関心を寄せるのは、地球上のあらゆる場所に古くから伝わる生きるための「技術=叡智」であり、国境などの区分では捉えきれない各地の有機的なネットワークの有り様です。石川の目と足による縦横な探求は、文化人類学的なフィールドワークであると同時に、もともと「技術」という意味を語源にもつ「アート」を追求する果てしない旅ともいえます。
本展は、とどまることを知らない石川直樹の足跡を道標に、私たちの慣れ親しんだ世界地図とは異なるもう一つの視点からこの地球という星を見つめる機会となるでしょう。
◆ 石川直樹 NAOKI ISHIKAWA 略歴
1977年東京生まれ。写真家。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。最近では、ヒマラヤの8000m峰に焦点をあてた写真集シリーズ『Lhotse』『Qomolangma』『Manaslu』『Makalu』『K2』(SLANT)を5冊連続刊行。最新刊に写真集『DENALI』(SLANT)、『潟と里山』(青土社)、『SAKHALIN』(アマナ)、著書『ぼくの道具』がある。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2016年12月17日(土)~2017年2月26日(日)
|
---|---|
会場 | 水戸芸術館 現代美術ギャラリー Google Map |
住所 | 茨城県水戸市五軒町1-6-8 |
時間 |
9:30~18:00
|
休館日 |
月曜日 年末年始12月26日(月)~2017年1月3日(火) 1月10日(火) ※1月9日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 一般 800 円 前売・団体(20名以上)600円 中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
|
TEL | 029-227-8111 |
URL | https://www.arttowermito.or.jp/gallery/ |
水戸芸術館 現代美術ギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
茨城県で開催中の展覧会