この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
能登畠山氏は室町時代、足利幕府内で要職を歴任した名門・畠山氏の分家筋にあたる守護大名です。初代当主の満慶(?~1432)以降、11代約170年にわたって能登国を統治しました。
歴代当主は卓越した政治手腕によって領内を安定させる一方、文芸への優れた才覚も発揮。ことに7代当主義総(1491~1545)の頃は最盛期で、京都との交流を深めて文芸活動を盛んにし「能登畠山文化」が開花しました。七尾の城下町は大いに繁栄したと伝わります。
またその「文化の香り華やかなりし環境」で幼少期をすごしたのが、後に桃山画壇で大活躍した絵師・長谷川等伯(1539~1610)です。従って等伯の絵師としての「大成」に、能登畠山氏の文化が果たした役割は極めて大きかったといえるでしょう。
残念ながら同氏は戦国時代末期に滅亡したものの、往時をしのばせる文物は現在も能登地方を中心として各地に現存しています。
そこで本展では、「能登畠山氏とゆかりの文化」をテーマに設定します。主に能登地域の各所に所蔵されている同氏と関わりを持つ作品や史料を中心に、発掘資料なども交えて幅広く展示。かつて能登国に一大勢力を築き、そして七尾の地に「小京都」というべき繁栄を現出した、能登畠山氏の歴史とその文化の足跡をたどります。
なお今回、「賦何船連歌」(七尾市蔵)、「賦何路連歌」(東京都・明治大学蔵)、「賦何人連歌」(個人蔵)の、能登畠山氏ゆかりの三連歌が初めて一堂に展示される貴重な機会となります。
さらに同時代に活躍した長谷川等伯の若年期、「能登時代」制作の仏画や能登の「長谷川派」絵師の作品などもあわせて紹介。「能登畠山文化」と等伯の深いかかわりにも迫ります。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2023年9月23日(土・祝)~2023年10月29日(日)
2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」の影響による施設設備の点検・整備のため、当面の間、臨時休館
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会場 | 石川県七尾美術館 Google Map |
住所 | 石川県七尾市小丸山台1-1 |
時間 |
9:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日、10月10日(火) ※ただし10月9日は開館 |
観覧料 | 一般 500円(400円) 大学生 350円(300円) 高校生以下 無料
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TEL | 0767-53-1500 |
URL | https://nanao-art-museum.jp |
石川県七尾美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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