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日本を代表するグラフィックデザイナー、イラストレーターの和田誠（1936～2019）にとって、映画は人生の友であり、創造の泉でもありました。
少年期からの映画への情熱に支えられ、若手デザイナーとして頭角を現すや、本職の傍ら映画ポスターの制作やアニメーション映画にも挑みました。やがてその味わいある画風は広く支持され、世界の映画人を描いた無数のイラストレーションや、映画をめぐる著書や対談集を続々と送り出してゆきます。さらにその情熱は日本映画界を動かし、監督修業の経験なしに『麻雀放浪記』（1984年）をはじめ4本の優れた長篇娯楽映画を監督するに至りました。
また私生活でも、熱意をもってアメリカ映画のフィルムやポスターのコレクションを築き、国立映画アーカイブにおいても、2015年の展覧会「ポスターでみる映画史Part 2 ミュージカル映画の世界」では、そのコレクションの貸与による作品も展示されました。
その博覧強記にもかかわらず、「評論家」ではなく常に“映画ファン”を自称していた和田誠。この展覧会は、日本が生んだこの最高の“映画ファン”の限りない映画愛を感じ取れる絶好の機会となるでしょう。
| 会期 |
2023年12月12日(火)～2024年3月24日(日)
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|---|---|
| 会場 |
国立映画アーカイブ
 Google Map |
| 住所 | 東京都中央区京橋 3-7-6 |
| 時間 |
11:00～18:30
（最終入場時間 18:00）
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| 休館日 |
月曜日 12月26日（火）～1月4日（木） |
| 観覧料 | 一般 250円(200円) 大学生 130円(60円) 65歳以上、高校生以下及び18歳未満、障害者手帳をお持ちの方（付添者は原則1名まで）、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
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| TEL | 050-5541-8600（ハローダイヤル） |
| URL | https://www.nfaj.go.jp/ |
5.0
原画の色の綺麗さや、壁一面に展示されたポスターなど何時間でも見ていたい。
線の数、色の数、とても勉強になりました。展示の量も想像よりも多くて楽しめました。
タバコのパッケージ、絵本、SF小説の装丁、映画ポスター等、幼少の頃から何かと生活の中で目にしていたイラストの数々を思い出し、心に優しい色と線を再確認しました。
「国立映画アーカイブ」という初めての場所に気後れしつつ、緊張しつつ訪問しましたが、常設展示も興味深く拝見しました。
そして観覧料がとても良心的です。椅子も多くて静かで、行ってよかったです。
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和田誠画『巴里のアメリカ人』（2011年）画像提供：和田誠事務所
和田誠作「国立近代美術館『アメリカ映画史講座 チャップリンの歩み』」ポスター（1959年）国立映画アーカイブ所蔵
和田誠著『お楽しみはこれからだ (Part 1)』(1975年) 国立映画アーカイブ所蔵
和田誠旧蔵『キス・ミー・ケイト』(1953年、ジョージ・シドニー監督) アメリカ版ポスター 国立映画アーカイブ所蔵
和田誠事務所のフィルム収蔵庫 撮影：吉田宏子
『麻雀放浪記』(1984 年、和田誠監督) 絵コンテ ［複製］ 個人蔵 澤井信一郎氏旧蔵
