この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
戦後、日本画滅亡論さえ唱えられ、社会や価値観の大きな変革の波にさらされながら、日本画家たちはリアルで強靭さをそなえた表現を求めて、赤裸々な生のあり様や深遠な自然の相貎を凝視したり、現代美術に刺激を受けつつ伝統的な素材や技法を見直したりしてきました。とりわけ独自の革新的なアプローチで生み出された作品は、旧来の繊細優美なイメージの日本画とは一線を画する表現で、見る者の心ばかりか、日本画の枠組みそのものさえ揺さぶるインパクトを放っています。
本展では、そうした表現の数々を、戦後、個性的な画境を切りひらいた岩橋英遠(1903-1999)や片岡球子(1905-2008)をはじめとする北海道立美術館・芸術館のコレクションと豊橋市美術博物館のコレクションを主に、東京国立近代美術館が所蔵する中村正義(1924-1977)の代表作《源平海戦絵巻 第二図(海戦)》《源平海戦絵巻 第三図(玉楼炎上)》を加えて紹介するものです。
1979年に愛知県に開館した豊橋市美術博物館は、反骨の画家・中村正義をはじめ、三上誠(1919-1972)や星野眞吾(1923-1997)、下村良之介(1923–1998)、不動茂弥(1928–)などの日本画革新の動向に棹さす優れた画家の作品や、既成概念にとらわれない“明日の日本画”を公募する「トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞」(1999–)の受賞作を数多く所蔵しています。本展では、1960年代から今日までつづく日本画をめぐる創造の歩みーその展開から優れて鮮烈な一端を、迫力あふれる大作の数々により紹介します。
また、同時開催として展示室の2階では、北海道立近代美術館のガラスコレクションからエミール・ガレなどのアール・ヌーヴォーの名作や北海道虻田郡倶知安町の小川原脩記念美術館のコレクションを紹介します。併せてお楽しみいただけます。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2023年9月16日(土)~2023年11月12日(日) |
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会場 | 北海道立近代美術館 Google Map |
住所 | 北海道札幌市中央区北1条西17丁目 |
時間 | 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日、9月19日(火)、10月10日(火) ※ただし、9月18日、10月9日、11月6日は開館 |
観覧料 | 一般 800円(600円) 高大生 500円(300円) 小中生 300円(200円) 未就学児 無料(要保護者同伴)
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TEL | 011-644-6882 |
URL | https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/knb |
北海道立近代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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