3.0
刈谷市美術館にて
刈谷市美術館で見ました。
絵本原画だけではなく、立体物もあり、荒井良二さんの仕事を振り返るにもとてもボリュームのある内容でした。あの気持ちがすっと上を向くようなそんな雰囲気が好きです。空も海も、この人が描くと普段以上に気持ちの良いものになる気がしています。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 303 の美術館・博物館と 707 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
2005年に日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど、世界的な評価を受けるアーティスト、荒井良二(1956-)。彼の幅広い活動は、絵本だけでなく、絵画、音楽、舞台美術にまでおよびます。
自らを「絵本もつくる人」と称する荒井にとって、絵と言葉で物語をつづる方法は、つねにその創作の出発点になるものです。一方で、2010年の初作品集『metaめた』の刊行や、郷里・山形を舞台とした「荒井良二の山形じゃあにぃ」、「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」の芸術監督など、近年は場所やジャンルを超えた創作を展開してきました。
本展では、そんな荒井良二の「いままで」と「これから」を語る作品たちを、荒井自身が再構成して紹介します。また、新作の立体インスタレーション《new born 旅する名前のない家たちを ぼくたちは古いバケツを持って追いかけ 湧く水を汲み出す》を発表。こども一人一人がひとつの家となり、展示室に点在する小さな家々は、それぞれに物語を内包しながら、この展覧会とともに旅をしていきます。
いつも、まさに旅をする時のように、先が見えない不安や恐れをも楽しみに変えてしまうような気持ちで活動の幅を広げてきた荒井良二。彼はこれまでどんなところを旅して、次はどこへ出かけていくのでしょうか。ここからまた新しい荒井良二が誕生=newbornする展覧会を、ぜひ体感してください。
会期 | 2023年10月4日(水)~2023年12月17日(日) |
---|---|
会場 |
千葉市美術館
![]() |
住所 | 千葉県千葉市中央区中央3-10-8 |
時間 |
|
休館日 |
10月10日(火)、23日(月) 11月6日(月)、20日(月) 12月4日(月) ※第1月曜日は全館休館 |
観覧料 | 一般 1,200円(960円) 大学生 700円(560円) 小・中学生、高校生無料
|
TEL | 043-221-2311 |
URL | https://www.ccma-net.jp/ |
3.0
刈谷市美術館で見ました。
絵本原画だけではなく、立体物もあり、荒井良二さんの仕事を振り返るにもとてもボリュームのある内容でした。あの気持ちがすっと上を向くようなそんな雰囲気が好きです。空も海も、この人が描くと普段以上に気持ちの良いものになる気がしています。
5.0
練馬の田舎から片道約2時間!見学時間も2時間ぐらいあればいいかなーと思っていたら全然足りなかった!大人になってはや40年!時々顔をだす自分の子供っぽさを宥めながら日々大人の衣を纏って生きていますが、良二さんの展覧会を見たら一気に爆発!自分の中の子供がバッと出てきて釘付け!とにかく楽しい!名画鑑賞もいいけど、どこか世間の価値観で見ている気がしていましたが、このような展覧会は自分の好き嫌いリトマス紙で見ているなーと実感。2時間じゃ全然足りなかった!会期中にもう一回見に行きたいんです。日頃きゅうくつさとかストレスを感じている人にオススメです。自分の中の何かが自由になり、息がしやすくなります。良二さん手書きの説明が壁にサインペンで書いてあるのも面白かったです。学芸員さんに、「これ、後で消すんですか?」と尋ねたところ、「そうですね、削って消して跡が残れば白を塗ります。私たちもこんな展示は初めてです」とのこと。いやー楽しいですよ!
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
千葉県で開催中の展覧会
荒井良二《名前の知らないわたしと誰かが聞いている》2023年 ©Arai Ryoji
荒井良二《new born 旅する名前のない家たちを ぼくたちは古いバケツを持って追いかけ 湧く水を汲み出す》より 2023年 ©Arai Ryoji 撮影:池田晶紀
荒井良二《誰も知らない山の神さまちゃん》2018年 ©Arai Ryoji
荒井良二『あさになったのでまどをあけますよ』原画 2011年 ©Arai Ryoji
荒井良二『POSTじゃあにぃ』「いったことのないたびにでよう」原画 2020年 ©Arai Ryoji
荒井良二《逃げる子どもⅠ》2010年 ©Arai Ryoji
荒井良二《絵の中のぼくとぼくの中の絵》2023年 ©Arai Ryoji
(荒井良二ポートレート)撮影:池田晶紀