この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
沖縄を拠点としながら精力的な制作活動を続ける写真家・石川真生(1953-)の初期からの主要な作品を始め、とりわけ2014年から取り組んでいる「大琉球写真絵巻」の新作を中心に展示し、石川真生の実像に迫る個展を開催します。
石川の作品は、2004年の横浜美術館でのグループ展「ノンセクト・ラディカル現代の写真III」において、沖縄以外の美術館で初めて紹介されました。以来、国内外での数多くの展覧会を経て、2021年には沖縄県立博物館・美術館にて回顧展「石川真生」が開催されました。本展は回顧展で示された成果も踏まえつつ、東京で初めての個展として開催します。
石川の写真は、国内外にパブリックコレクションがあり、その活動も広く知られているにもかかわらず、これまで発表された作品の流れを紹介する機会が多くありませんでした。本展では、初期の作品から最新作に至るまで、石川の作歴を概観することができると同時に、昨年沖縄の本土返還70周年を迎えるもなお、困難な状況に置かれている現代の沖縄という地政学的な最前線で撮影を続けている石川の最新作をご覧いただく好機にもなります。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2023年10月13日(金)~2023年12月24日(日) |
---|---|
会場 |
東京オペラシティ アートギャラリー
![]() |
住所 | 東京都新宿区西新宿3-20-2 |
時間 | 11:00~19:00 (最終入場時間 18:30) |
休館日 | 月曜日 |
観覧料 | 一般 1,400円(1,200円) 大・高生 800円(600円) 中学生以下 無料
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.operacity.jp/ag/ |
東京オペラシティ アートギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都新宿区で開催中の展覧会
出展作品・関連画像IMAGES

〈大琉球写真絵巻〉より 沖縄でバイレイシャル(ミックスルーツ)として生きること 2021
親富祖大輔41歳、愛39歳。ティーダ11歳。ユンタ10歳。ニヌファ6歳。カナヨー3歳。
日本や沖縄でミックスルーツの子供達がどう扱われてきたかを隠すのが優しさだろうか。1985年まで日本国籍がもらえずにいたこと、公立の学校に通うこと、戦争孤児の施設に入ることすらゆるされなかったこと。なぜこんなにミックスルーツの子供達が増え、生まれ育っているのに、社会はいつまでも昨日来たばかりの外国人のように区別するのか。学校教育に求めたい。日本人教育を変わらず推し進める姿勢を問いたい。日本人らしさを子供達に乱暴になげていないだろうか? おじぎの文化を教える時に日本人らしいと付け加えることで、ミックスルーツの子供達を置き去りにしていないだろうか? 社会がマイノリティに与える問題を理解出来ないということは、無意識に自分自身が与えていることにも気付けていなかったりする。
アメリカの犠牲の上に成り立つ社会も沖縄の米軍基地も人種主義もマイクロアグレッションも成り立たせているのは無関心の意識の人々だ。そういう人達が無関心から抜け出すと社会や世界は変わる。
撮影:2021年4月24日、本部町営市場

〈Life in Philly〉より 1986

〈赤花 アカバナ 沖縄の女〉より 1975-1977

〈ヘリ基地建設に揺れるシマ〉より 2002
旧暦3月3日、地域住民に基地を開放。 名護市(キャンプ・シュワブ)、2002年4月

〈沖縄と自衛隊〉より 1993
「武装訓練」中。ミサイルを運ぶ。1993年9月9日

〈港町エレジー〉より 1983-1986

〈基地を取り巻く人々〉より 2009
米軍機が「普天間飛行場」に降りていく。 宜野湾市上大謝名、2009年7月

〈沖縄芝居―名優たち〉より 1989-1992
兼城道子さん

ポートレート 撮影:喜友名逸郎 photo:Kiyuna Itsuro