この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
大巻は、空間全体をダイナミックに変容させ、観る人を異世界に誘うような幻想的なインスタレーション作品やパブリックアートを数多く手がけています。またアジアやヨーロッパなど世界各地でその土地の風土や記憶を反映させた作品を発表しています。展覧会に先駆けて、大巻は青森県内各地の風物や自然、信仰の形などを取材し、人々の声に耳を傾けるなかで、人や自然、物質世界や精神世界の生と死が円環を成すような死生観というテーマにたどり着きました。
本展では、近年の代表作の一つである「Liminal Air Space-Time」のシリーズをはじめとする新作インスタレーションを中心に紹介します。同シリーズでは、一枚の薄い布が大きく波打つように有機的に動き、人々のなかに眠っている身体感覚を呼び覚まします。
私たちが普段感じることができない時間や空間における境界の揺らぎや目に見えない重力について体感することで、世界の存在そのもの、生と死、崩壊と創造などの根源的な問いに静かに向き合う時空間が生まれます。弘前の土地と人々の記憶が堆積し、展示空間へと生まれ変わった美術館に大巻の紡ぐ再生と創造の物語が重なり、新たな風景が広がることでしょう。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2023年4月15日(土)~2023年10月9日(月・祝) |
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会場 |
弘前れんが倉庫美術館
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住所 | 青森県弘前市吉野町2-1 |
時間 |
9:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
火曜日 ※ただし4月25日(火)、5月2日(火)、 8月1日(火)は開館 |
観覧料 | 一般 1,300円 (1,200円) 大学生・専門学校生 1,000円 (900円)
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URL | https://www.hirosaki-moca.jp/ |
弘前れんが倉庫美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

大巻伸嗣《Liminal Air Space-Time》2020年
展示風景:「存在のざわめき」関渡美術館(台湾/台北、2020 年) Photo: Mind Set Art Center [参考図版]

大巻伸嗣《Echoes Infinity -永遠と一瞬-》2016年
展示風景:「あいちトリエンナーレ2016」 愛知芸術文化センター 愛知県美術館(2016年) Photo: Tetsuo Ito[参考図版]

大巻伸嗣 手前 《Flotage + Liminal Air core -天・地》2020年 奥 《Abyss》2020年
展示風景:「存在のざわめき」関渡美術館(台湾/台北、2020年) Photo: Mind Set Art Center [参考図版]

大巻伸嗣《Echoes Crystallization-Formosa》2020年
展示風景:「存在のざわめき」関渡美術館(台湾/台北、2020年) Photo: Mind Set Art Center [参考図版]

大巻伸嗣《Echoes Crystallization-Formosa》(部分)2020年
展示風景:「存在のざわめき」関渡美術館(台湾/台北、2020年) Photo: Mind Set Art Center [参考図版]