この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
世界に先駆けて産業革命を成し遂げ、中産階級の台頭を見た18世紀末から19世紀にかけてのイギリスでは、読書の需要が高まります。技術の革新もこれを支え、書物の出版量が飛躍的に増大するなか、見事な挿絵を備えた美しい書物が作られました。
19世紀後半には、書物生産は機械による量産へと向かいますが、19世紀末になると、ウィリアム・モリスのケルムスコット・プレスを筆頭に、印刷の黎明期であるルネサンス期やさらに中世の写本にまで遡って研究し、あらためて理想的な美しい本を作ろうとする運動がおこります。このプライヴェート・プレス運動は、美しくまた機能的で読みやすい出版物を生み、本作りにおけるひとつの理想型を作り上げました。
本展はイギリスの美しい本作りの土壌として19世紀イギリスの挿絵本を中心に紹介する第1部と、プライヴェート・プレスの出版物に焦点を当てる第2部により、理想の書物を求めた運動を追うものです。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2022年9月17日(土)~2022年11月13日(日)
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会場 |
群馬県立近代美術館
![]() |
住所 | 群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内 |
時間 |
9:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 9月20日(火)、10月11日(火) ※ただし、9月19日、10月10日は開館 ※10月12日(水)は本展開催の展示室1のみ休室 |
観覧料 | 一般 900円(720円) 大高生 450円(360円)
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TEL | 027-346-5560 |
URL | http://mmag.pref.gunma.jp/ |
群馬県立近代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

ロバート・ブレア著、ウィリアム・ブレイク画『墓』より(1808年刊、郡山市立美術館蔵)

トマス・ビューイック画『四足獣概説』(1790年刊、町田市立国際版画美術館蔵)

ジョン・エヴァレット・ミレー画『救世主イエス・キリストの寓話』(1864年、郡山市立美術館蔵)

ジョン・エヴァレット・ミレー画『救世主イエス・キリストの寓話』_表紙(1864年、郡山市立美術館蔵)

ウォルター・クレイン画『ハバードおばさん』より(1873年刊、町田市立国際版画美術館蔵)

ロバート・ブラウニング著、ケイト・グリーナウェイ画『ハーメルンの笛吹き』(1888年刊、栃木県立美術館蔵)

ウィリアム・アリンガム著、リチャード・ドイル画『妖精の国にて』より(1875年刊、栃木県立美術館蔵)

クリスティーナ・ロセッティ著、ローレンス・ハウスマン画『ゴブリン・マーケット』中扉(1893年刊、群馬県立館林美術館蔵)

クリスティーナ・ロセッティ著、ローレンス・ハウスマン画『ゴブリン・マーケット』表紙(1893年刊、群馬県立館林美術館蔵)