この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
福田美術館は2022年10月1日に開館3周年を迎えます。本展ではこれを記念して、福田美術館を代表する名品と共に、これまで公開したことがない近代絵画を中心とした秘蔵のコレクションを約1800点のコレクションの中から厳選して多数紹介します。
近代絵画の名品と初公開作品
第1章では、横山大観や下村観山、上村松園などの選りすぐりの名品とともに、これまで紹介する機会が少なかった現代日本画を紹介します。昭和時代以降、日本画というジャンルに新たな境地を切り開いた高山辰雄、杉山寧、秋野不矩らの名品の多くが福田美術館では初公開となり、中でも35年ぶりの公開となる杉山寧の大作《慈悲光》は、そのスケールと厳粛な雰囲気に圧倒されることでしょう。
新しい表現を求めて
第2章では、進化し続ける日本画の創造の場を求めて「国画創作協会」を設立した村上華岳や入江波光、小野竹喬らをはじめ、今年で没後50年を迎える美人画の名手、鏑木清方や伊東深水の作品を展示。それぞれに追求した「美」は、いつの時代も感じられるものでありながら、その描き方は伝統にとらわれず新たな表現を模索しています。そのほか、大正12年に刊行された近松門左衛門の作品集『大近松全集』の付録に付けられた上村松園、冨田渓仙らの版画13点とその原画5点も展示します。
又造の部屋
加山又造は、福田美術館のすぐ近くに位置する天龍寺の龍を揮毫したことでも知られます。戦後の昭和50年代、彼は斬新な動物画シリーズを展開し、敗戦で気運の下がっていた美術業界に一光をもたらすと、その後も江戸琳派風に傾倒した60年代、裸婦に取り組む70年代、水墨画へ転向した80年代と、10年刻みで画風を変遷させていきました。パノラマギャラリーでは第3章として、加山又造の作品を紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2022年7月16日(土)~2022年10月10日(月・祝)
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会場 |
福田美術館
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住所 | 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
火曜日 火曜日が祝日の場合は翌日休館 |
観覧料 | 一般・大学生 1,300円(1,200円) 高校生 700円(600円) 小中学生 400円(300円) 障がい者と介添人1名まで各 700円(600円) ※( )内は団体料金
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URL | https://fukuda-art-museum.jp/ |
福田美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

横山大観《富士図》(左隻)(通期展示)

上村松園《花のさかづき》(後期展示)

下村観山《降魔図》(後期展示)

杉山寧《慈悲光》(通期展示)

上村松園《長夜》(前期展示)

秋野不矩《瓶花》(前期展示)

東山魁夷《静けき朝》(通期展示)

加山又造《猫ト牡丹》(通期展示)

入江波光《臨海の村》(通期展示)