この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
「日本画とは、なんぞ?」こんな素朴な疑問にお答えする、特集展示の第二弾です。
「日本画」という語の初出は、フェノロサが明治5年に行った講演『美術真説』であったことは割と知られた話ですが、アメリカ人であったフェノロサは、当然英語で講演しており、「日本画」は「Japanese painting」の訳語です。明治期にナショナリズムの象徴でもあった「日本画」の語源が、実は英語であったことに「日本画」の運命さえ感じます。今回はフェノロサが『美術真説』で述べた、「洋画に対する日本画の優位性」について、近代有名作家の実作品を通して見てみます。
また、日本画の大きな特質として、その形態について取り上げます。現代の日本画の多くが、頑丈な木製パネルに和紙を張り込み、額装してあります。これは日本の生活様式の近代化や公募展への対応など、必要に迫られてのことですが、扱いがなかなか大変です。展覧会出品の大作などは、重量も大きさも嵩張り、制作した作家本人でも保管場所に困るほど。その点、伝統的な軸装や巻物、屏風装などは取り回しが楽で、小さく保管することが可能です。昔の人の知恵が、いかに合理的であったかを実感します。
さらに現代日本画が辿った昭和30年代の抽象化についても、比較展示を通してご覧いただきます。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2022年1月27日(木)~2022年2月20日(日) |
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会場 |
石川県立美術館
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展示室 | 第6展示室 |
住所 | 石川県金沢市出羽町2-1 |
時間 | 9:30~18:00 (最終入場時間 17:30) |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 | 一般 370円(290円) 大学生 290円(230円) 高校生以下 無料 65歳以上 290円(290円)
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TEL | 076-231-7580 |
URL | http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/ |
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