この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
北海道千歳市に生まれ、現在札幌市と石狩市を拠点に活動する佐藤武(さとうたけし 1947-)は、1980年代前半より、荒涼とした大地に塔や遺構を配した無人の都市風景を描いています。
これらは旅行で訪れたインド西部の城塞都市ジャイプル、とりわけ同地の天文台遺構を着想源とするものです。以来、画家は、都市上空に浮遊する建造物や石棺、光線により崩れゆく塔など、さまざまなモチーフを取り入れて、白いキャンバスに静寂の都市を構築してきました。
本展では、色鮮やかで装飾的な人物像や室内画を手掛けた初期作品をはじめ、作家の代名詞ともいえる崩壊の一瞬をとらえた光景や、上空を切り裂く一筋の線を中心に展開する最新作に至るまでを紹介し、これまでの画家の歩みを振り返ります。
また絵画のみならず、近年意欲的に制作している立体作品や写真、長きにわたり取り組んできた詩をあわせて展示することで、作家の制作に通底する世界観を提示し、多彩な創作活動を続ける作家の全貌に迫ります。
◆ 佐藤武(1947~)SATO Takeshi
北海道千歳市生まれ。独学で油彩画に着手して以来、北海道における具象絵画の分野を牽引してきた。「第5回上野の森美術館絵画大賞展」特別優秀賞(1987年)、「イメージ・動―北海道の美術 ’88展」道立近代美術館賞(1988年)、「第11回青木繁記念大賞公募展」優秀賞(2002年)など、常に高い評価を得ている。また若い頃より詩作にも熱心に取り組み、近著は、第23回日本自費出版文化賞・詩歌部門賞(2020年)を受賞し、幅広い分野で才能を発揮している。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2021年10月9日(土)~2022年1月10日(月・祝)
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会場 |
札幌芸術の森美術館
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住所 | 北海道札幌市南区芸術の森2丁目75番地 |
時間 |
9:45~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
※10月中は無休 11月3日以降は月曜休館 (祝日の場合は翌火曜日が休館) 年末年始 12月29日~1月3日 |
観覧料 | 一般 1,000円(800円) 高校・大学生 700円(560円) 小・中学生 400円(320円)
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TEL | 011-591-0090 |
URL | https://artpark.or.jp/tenrankai-event/r3-satotakeshi/ |
札幌芸術の森美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

《廃墟》2019年 作家蔵

《暮れゆく街》2010年 作家蔵

《際涯の大地》2020年 作家蔵