この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
しまうちみかはドローイングや彫刻作品を中心に制作・発表し、過剰に合理化された社会への疑問を投げかけています。
時に彼女の彫刻作品は、重力や土の性質のために起きる頼りない造形や、焼成のときに不覚にも起きる亀裂なども利用して制作されます。重力や焼成といった物理法則に制限される造形を持ちながらも、そこに在らんとする作品群は、「私たち」のために合理化された社会に生きる私たちが、そこに収まりきらないものを抱える矛盾を示すかのようです。
今回の滞在では、しまうちが関心を寄せてきた火にまつわる信仰や人の高揚感についてリサーチを行い、新作の彫刻作品を含め展覧会で発表します。近年取り組み「野焼き」と表現する、野外での焼成による新作制作のプロセスも他者と共有しながら、火にまつわる感覚や文化について思考していきます。
◆ しまうちみか
1987年、熊本県生まれ。2013年、崇城大学大学院芸術研究課修士課程彫刻専攻修了。菊池旧龍門小学校アーティスト集合スタジオを拠点に活動する。自身の心象風景として描かれるドローイングから発想されたモチーフを彫刻作品へと展開する。作品にみられる頼りない造形は、合理化やグローバル化により平均化されていく私たちに対してのアイロニーと、それでも合理的になりきれない私たちをユーモラスにあらわそうとしている。主な展覧会に、個展「自立について」福岡アジア美術館企画展示室C(福岡、2020年)、トーキョーアーツアンドスペース レジデンス2020 成果発表展「デイジーチェーン」Tokyo Arts and Space 本郷(東京、2020年)など。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2021年7月31日(土)~2021年9月12日(日)
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会場 |
国際芸術センター青森
![]() |
住所 | 青森県青森市合子沢字山崎152-6 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
会期中無休 |
観覧料 | 無料 |
TEL | 017-764-5200 |
URL | http://www.acac-aomori.jp/ |
国際芸術センター青森の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

秋の種2020「しまうちみか展 自立について 世界は想像した以上に私を受けいれてくれるはずである」福岡アジア美術館企画展示室C 会場写真
Seeds in Autumn 2020 "Shimauchi Mika Solo Exhibition On being independent"
Photo: MIYUKI TOUDOU

《自立について》テラコッタ、石こう、単管パイプ等 サイズ可変 2020
撮影:高橋健治 画像提供:Tokyo Arts and Space

《スプーキー》2019 紙にアクリルガッシュ 1300×900㎜

《自立について》(2020)のためのドローイング