4.0
美術館と作品の相性のよさ
冬の箱根はふつうに寒いのですが、静謐な雰囲気と、(コロナ禍ということもあってか)あまり賑わっていなかったポーラ美術館で、「水」をテーマとした現代美術の展示は、とてもマッチングがよかったです。作品に目をやり、自分の気持ちが動くことが、水の波紋のようになって、それがまた作品へいって、折り返してくる、というようなことが展示室ごとに積み重ねられていくようで、満たされたひとときを過ごせました。
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本展は、国内の美術館におけるロニ・ホーンの初個展となるとともに、2002年の開館以来、ポーラ美術館における大型企画展としては初めて、同時代の作家を単独で取り上げる機会となります。
写真、彫刻、ドローイング、本など、ロニ・ホーンの作品の形式は多岐にわたります。テムズ河の水面を切り取った写真のシリーズや、6週間にわたりアイスランドの温泉で女性の表情の微妙な変化を記録したポートレート、島の地図をモチーフにしたドローイング、水鏡を思わせるガラスの彫刻など、作品の多くは自然と密接に結びつき、ユーモアを含みながら、極めてシンプルに削ぎ落された形式で展開されています。自然に包まれたポーラ美術館の展示室のなかで、彼女の作品たちはどのような佇まいを見せるでしょうか?
本展では、近年の代表作であるガラスの彫刻作品をはじめ、1980年代から今日に至るまでの、約40年間におよぶ実践の数々を紹介します。
◆ ロニ・ホーン(Roni Horn)
1955年生まれ、ニューヨーク在住。写真、彫刻、ドローイング、本など多様なメディアでコンセプチュアルな作品を制作。1975年から今日まで継続して、人里離れた辺境の風景を求めてアイスランド中をくまなく旅してきた。この中で経験した「孤独」は、彼女の人生と作品に大きな影響を与えている。近年の主な個展は、ポンピドゥー・センター(パリ、2003年)、テート・モダン(ロンドン、2009年)、ホイットニー美術館(ニューヨーク、2009-2010年)、バイエラー財団(リーエン、スイス、2016年、2020年)、グレンストーン美術館(ポトマック、アメリカ、2021年)などで開催。
会期 |
2021年9月18日(土)~2022年3月30日(水)
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会場 | ポーラ美術館 Google Map |
展示室 | 展示室1,2 |
住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285 |
時間 |
9:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
会期中無休 |
観覧料 | 大人 1,800円(1,500円) 65歳以上 1,600円(1,500円) 大学・高校生 1,300円(1,100円) 中学・小学生 無料
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TEL | 0460-84-2111 |
URL | https://www.polamuseum.or.jp/ |
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冬の箱根はふつうに寒いのですが、静謐な雰囲気と、(コロナ禍ということもあってか)あまり賑わっていなかったポーラ美術館で、「水」をテーマとした現代美術の展示は、とてもマッチングがよかったです。作品に目をやり、自分の気持ちが動くことが、水の波紋のようになって、それがまた作品へいって、折り返してくる、というようなことが展示室ごとに積み重ねられていくようで、満たされたひとときを過ごせました。
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