この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
モンゴルで観た「いま」同時に隣り合わせにある人類の歩みを俯瞰するような多元的な世界。私たちがいま此処に在るということ。その全ては「いま」という全ての瞬間における無限の選択の集約である。人類にとって大きな時代の転換期にあるこの最中、私たちは何を選び、「いま」どう在るべきなのか。
山内悠は、自然の中に長期間滞在し、自然と人間の関係性を見つめることで、世界について探求している写真家です。
本展で発表される「惑星」は、2014年から毎年モンゴルに通う中で撮影されたシリーズです。山内は、自然と人間が調和した世界を求めて旅をはじめ、モンゴル全土、内モンゴル自治区をめぐりました。旅を終えたあと、現像した写真にあらわれた光景を見た山内は、時間や空間を飛び越え、異なる世界を行き交うような旅をしていた事に気がついたと言います。
富士山で600日間を過ごし、宇宙と地球のあいだを行き来し、絶対的な世界を捉えた前作『夜明け』の作品から、 今作では「いま」というときの中で並行して存在する相対的な空間と時間をへの旅を提示しています。
地球の創生を思わせる鉱物の世界、自然と動物とが共存する原始的な暮らしを営む遊牧民のポートレート、現代の文明を享受する都市のスナップ。そして、どこか既視感のある未来を彷彿とさせる砂漠のランドスケープ――。
本展では山内がモンゴルで出会った、今、この瞬間に隣り合わせに存在しているこれら多元的な世界を、新作プリント約50点によって表現します。 それぞれの場所や個人が形成する相対的な現実の中で、何を選び、どう在るか… 作品に現れた光景たちは、私達に「いま」という時のあり方を語りかけてくれるかもしれません。
◆ 山内 悠(やまうちゆう)
1977年、兵庫県生まれ。長野県を拠点に国内外で作品を発表。独学で写真をはじめ、スタジオフォボスにてアシスタントを経て、富士山七合目にある山小屋に600日間滞在し制作した作品『夜明け』(赤々舎)を2010年に発表。2014年には、山小屋で暮らし主人に焦点をあて、山小屋での日々を著した書籍『雲の上に住む人』(静山社)を刊行。2020年、モンゴルで5年をかけて撮影した写真を収録した『惑星』(青幻舎)を発表するなど、精力的に活動している。
https://www.yuyamauchi.com/
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2021年4月3日(土)~2021年7月4日(日)
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会場 |
入江泰吉記念奈良市写真美術館
![]() |
住所 | 奈良県奈良市高畑町600-1 |
時間 |
9:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 4月30日(金)、5月6日(木) ※ただし、5月3日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 500円 高校・大学生 200円 小・中学生 100円
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TEL | 0742-22-9811 |
URL | https://naracmp.jp/ |
入江泰吉記念奈良市写真美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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