3.0
比較的控えめな展覧会でした。
雲中供養菩薩像などいくつか国宝が展示されていましたが、全体的に控えめな展示内容でした。展示数自体もそうでしたが、やはり復元・再現された展示品が多くどうしてもそこが気になりました。ただ、科学的見地から検証が行われ、新たな知見が得られたことに対する説明は素人にも分かりやすく勉強になりました
この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
2022年に開創970年を迎える平等院は、平安時代中期に朝廷で絶大な権勢を誇った公卿・藤原道長が所有した宇治川畔の別荘を、永承7（1052）年に長男の頼通が寺院に改めて建立した京都屈指の名刹です。
同寺は現世に極楽浄土を再現するべく壮大な伽藍が整備され、創建期に遡る現存唯一の遺構である鳳凰堂には、建築、彫刻、絵画、工芸と技術の粋が結集されています。定朝作の阿弥陀如来坐像（国宝）を安置した堂内は善美を尽くした装飾で華麗に荘厳され、優美で格調高い王朝貴族の美意識を今に伝えています。
平等院では近年、創建当初の姿の復元を目指し、鳳凰堂の修理や調査研究が進められています。本展では雲中供養菩薩像（国宝）に代表される鳳凰堂ゆかりの名品を中心に、調査の過程で新たに発見された貴重な作品、養林庵書院（重文）襖絵など塔頭の浄土院に伝わる知られざる寺宝の数々もかつてない規模で展観し、平等院が守り伝えてきた信仰と美の遺産をご覧いただきます。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2022年2月5日(土)～2022年3月27日(日)
|
|---|---|
| 会場 |
静岡市美術館
 Google Map |
| 住所 | 静岡県静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3階 |
| 時間 | 10:00～19:00 （最終入場時間 18:30） |
| 休館日 |
月曜日 3月22日（火） ※ただし3月21日（月・祝）は開館 |
| 観覧料 | 一般 1,400円（1,200円） 大高生・70歳以上 1,000円（800円） 中学生以下 無料
|
| TEL | 054-273-1515(代表) |
| URL | https://shizubi.jp/ |
静岡市美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
国宝《雲中供養菩薩像 南1号》
天喜元(1053)年 平等院蔵 ©平等院［後期展示］
国宝《雲中供養菩薩像 北1号》
天喜元(1053)年 平等院蔵 ©平等院［前期展示］
宇治市指定文化財《伝帝釈天立像》
平安時代（11世紀） 浄土院蔵 ©平等院
《藤原頼通像》江戸時代（17-18世紀）
浄土院蔵 ©平等院
宇治市指定文化財 伝狩野山雪《籬に梅図（養林庵書院襖絵）》江戸時代（17世紀）
浄土院蔵 ©平等院
荒木恵信《日想観図 想定復元模写》
平成24（2012）年 平等院蔵 ©平等院［後期展示］
国宝 平等院鳳凰堂正面全景 ©平等院