4.0
ひっそりと営まれる自然の美や儚さが感じられ、余韻まで夢見ごこちな幽玄の世界。
「現代日本画」というタイトル通り、近年 制作された絵画を多く見ることができた。
2020年の作品もあり、その新鮮な内容に驚く。
絵画の1つ1つに作者の言葉が添えられており、作品に込められた思いや苦心がひしひしと伝わってくる。
掲示された文章は どれも興味深く、じっくりと読みながら鑑賞するのが とても楽しかった。
時間が静かにゆったりと流れる空間での「花見」も格別。
「桜」の展示室も素晴らしく、幻想的な雰囲気を存分に味わうことができた。
モダンで近寄りがたいと感じていたが、実際には親しみやすく温かみのある美術館。気軽に立ち寄りたいお気に入りの場所になった。