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まさに帝国
これまでは中国(明・清)と日本(薩摩)両国に服属し、どちらかというと被害者のように思っていた琉球王国。しかし、今回の展覧会を見ると、意外と周辺の島々を武力で服属させたり、集落を破壊していたりした。これらはまさに帝国という名がふさわしいかもしれない。
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コロンブスやマゼランが開いた世界史上の大航海時代より以前、早くも14世紀代から東アジア海域世界では活発な交易がおこなわれていました。その中心となったのが海洋国家・琉球です。
琉球王国の輝ける時代は、これまでもしばしば紹介されてきました。ただ、琉球はその活動の過程で、言語も習俗も異なる周辺の島々、八重山・宮古・奄美に侵攻し、それぞれの社会を大きく変化させたこと、このことで現在の日本国の国境が定まっていることは、あまり知られていません。
文献資料がほとんど残っていないこれらの地域の歴史は、琉球王国によって作られた歴史書をもとに語られてきました。しかし島々を歩くと、ジャングルの中には当時の村が遺跡として眠っており、そこからは大量の陶磁器が発見されます。琉球王国とは別の世界が、そこには確かにあったのです。
これまでほとんど注目されてこなかった琉球の帝国的側面に視点を据え、八重山・宮古や奄美といった周辺地域から琉球を捉え直します。
国立歴史民俗博物館では、2015年からこうした共同研究を実施してきました。この展示は、その成果を公開するものです。たくさんの青磁や白磁、国宝の文書や重要文化財の梵鐘、屏風や絵図など400点を超える資料から、新たな歴史像を示します。
会期 |
2021年3月16日(火)~2021年5月9日(日)
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会場 | 国立歴史民俗博物館 Google Map |
展示室 | 国立歴史民俗博物館 企画展示室A |
住所 | 千葉県佐倉市城内町117 |
時間 |
9:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 ※5月3日(月・祝)は開館し、5月6日(木)休館 |
観覧料 | 一般 600円 大学生 250円
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TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://www.rekihaku.ac.jp |
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これまでは中国(明・清)と日本(薩摩)両国に服属し、どちらかというと被害者のように思っていた琉球王国。しかし、今回の展覧会を見ると、意外と周辺の島々を武力で服属させたり、集落を破壊していたりした。これらはまさに帝国という名がふさわしいかもしれない。
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