この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
刀剣は、独特の美を持っています。もともとは武器として生まれ、命を賭して用いられましたが、その美しさの根源は用を旨とした機能美から出発しています。また名刀は、単なる武器としてではなく、長年にわたって宝物として、また美術品として大切に取り扱われてきた歴史を持っています。
日本の鉄の武器の始まりは、弥生時代中期中葉頃で鉄剣が大陸から伝来しました。日本刀の起源は、古墳時代の6世紀末頃で、このころには国内で直刀が製作されています。直刀は、後世と同じ様な地肌・刃文を持つことがわかっています。その後、武士の勃興と共に平安時代中期頃には、反りを持つ弯刀が誕生したと考えられています。
平安時代から鎌倉・室町時代初期頃までは、刃を下にして腰に佩用した太刀が主流で主に馬上戦にて使用されました。
そして戦闘が激化した南北朝時代頃から打刀が出現し、室町時代中期頃にはだんだん隆盛となってゆくのです。打刀は、刃を上にして腰帯に指す形式で、戦いが徒歩での接近戦が流行することにより、急速に発展してゆきました。
刀は、応仁の乱や戦国期の動乱の時期に頂点を迎えます。江戸時代の武士は、この打刀と脇指を帯に指す形式が主流となります。本展では、蒐集・寄贈された播磨・姫路ゆかりの刀剣から、古刀・新刀の優品を紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2021年1月6日(水)~2021年2月7日(日)
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会場 |
姫路市立美術館
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展示室 | 姫路市立美術館 コレクションギャラリー |
住所 | 兵庫県姫路市本町68-25 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 1月12日(火) ※1月11日は開館 |
観覧料 | 無料 |
TEL | 079-222-2288 |
URL | https://www.city.himeji.lg.jp/art/ |
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刀 銘 為小倉小四郎源則純兵部少輔源朝臣政則 1口 延徳元年(1489)姫路市立美術館蔵

刀 銘 為小倉小四郎源則純兵部少輔源朝臣政則(部分)1口 延徳元年(1489)姫路市立美術館蔵

脇指 銘 備前国住長船次郎左衛門勝光同左京進宗光 1口 永正7年(1510)姫路市立美術館蔵

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脇指 銘 三州住人波多野長左衛門尉久次播州飾東郡於姫路宗重作之 1口 慶長9年(1604)姫路市立美術館蔵

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刀 銘 於播陽手柄山麓藤原右作之 1口 宝永元年(1704)姫路市立美術館蔵

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