この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
竹内栖鳳(たけうちせいほう 1864-1942)は、伝統文化を千年以上に渡って育んできた街・京都が生んだ日本画の天才です。
幕末に起きた戦火で中心地が焼け野原と化したことに加え、天皇が江戸へ居を移したことにより、明治維新頃の京都は荒廃していました。そんな時勢のなか生まれ育った栖鳳は、まず江戸時代から続く日本画の技法の中でも主流であった四条派の絵を学びました。
その後、円山派や狩野派、南画など他の伝統的な画風をも身につけ、さらにはターナーやコローなど、当時最新の西洋画や写真の要素までも貪欲に取り入れます。
また栖鳳が目指したのは、「省筆」という描き方。それは対象の全てを丹念に写し取るのではなく、選び抜かれた筆の跡のみ画面に残すというもの。画面上にとられた余白は人々の想像力に訴えかけ、栖鳳が生涯愛した俳句の世界に通じるものがありました。
本展では、匂いや音・湿気までもが感じられると言われ、一世を風靡した栖鳳の動物画と風景画の大作をはじめ、師匠の幸野楳嶺(1844-1895)や四天王と称された同輩たち、個性豊かな教え子らの作品も紹介します。
かつてアトリエがあったここ嵐山で、栖鳳たちが駆け抜けた時代の息吹を感じて頂ければ幸いです。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2021年3月1日(月)~2021年4月11日(日)
|
---|---|
会場 |
福田美術館
![]() |
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
火曜日 |
観覧料 | 一般・大学生 1,300円(1,200円) 高校生 700円(600円) 小中学生 400円(300円) 障がい者と介添人1名まで 700円(600円) 【嵯峨嵐山文華館両館共通券】 一般・大学生 2,000円 高校生 1,000円 小中学生 550円 障がい者と介添人1名まで 1,000円
|
URL | https://fukuda-art-museum.jp/ |
福田美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
京都府で開催中の展覧会
出展作品・関連画像IMAGES

竹内栖鳳「猛虎」

竹内栖鳳「海光清和」

竹内栖鳳「富嶽」

幸野楳嶺「蓮華之図」

竹内栖鳳「金獅図」

古聖帝名臣画冊「谷口香嶠 元寇」

橋本関雪「後醍醐帝:右」

橋本関雪「後醍醐帝:左」

村上華岳「墨繪牡丹圖」