5.0
センスの良さが光る
泉屋博古館の入り口はそこだけすっぽり静かな空間です
あまり広くない会場ながら趣味の良いものばかりの展示で
住友春翠のセンスのよさが感じられました
当時の写真も飾られており
その中に英国王室を接待した様子もあり
財閥の力が相当なものだったことがわかりました
小堀遠州のものがたくさんあり
その中でシリーズもののような茶入れが
気に入りました
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 300 の美術館・博物館と 847 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
明治・大正時代に住友グループの基礎を築いた住友家15代当主 春翠(しゅんすい)。一方で彼は、公私にわたり文化活動に力を注ぎ、多彩な美術品を収集しました。
このたび生誕150年を迎えた記念として、その美術愛好の足跡を名品とともに振り返る展覧会が2部構成で開催されます。
大正時代、50代になった春翠は、次第に幼少時の徳大寺家時代に慣れ親しんだ日本の伝統美術に心惹かれるようになります。自らの美意識に適った茶道具を取り合わせて歴史に残る名茶会を度々催したのもこの時期です。
その主要な舞台となったのが大正4年(1915)に完成した天王寺茶臼山(今の大阪市立美術館・慶沢園)の本邸でした。ここでは、また数々の名茶会や園遊会が催され、春翠の趣味が端々まで行き届いた室礼が客をもてなしました。
第2部では、春翠が好んだ伝統的な「和の美」に基づく名物茶道具や絵画の逸品とともに、それらが飾られた今はなき茶臼山本邸の様子が伝来資料などにより紹介されます。
◆スペシャルギャラリートーク
7月9日(土)15:00~「住友春翠と近代日本」
講師:住友史料館副館長・末岡照啓氏
※当日10:00より入館券をお持ちの方お一人につき一枚「座席指定券付整理券」を配布予定
◆ギャラリートーク
(京都本館のカリスマ学芸員による本格解説)
6月25日(土)15:00~「茶臼山本邸と春翠コレクション」解説者:実方葉子
7月23日(土)15:00~「数寄者春翠―清雅なる美意識」解説者:外山潔
6/4、6/11、7/2(各土曜日)15:00~は泉屋博古館学芸員によるトークを予定。
会期 |
2016年6月4日(土)~2016年8月5日(金)
|
---|---|
会場 | 泉屋博古館東京 Google Map |
住所 | 東京都港区六本木1丁目5番地1号 |
時間 |
11:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
月曜日 ただし、7/18は開館、7/19休館 |
観覧料 | 一般 1,000円 高・大学生 600円 中学生以下 無料
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/ |
5.0
泉屋博古館の入り口はそこだけすっぽり静かな空間です
あまり広くない会場ながら趣味の良いものばかりの展示で
住友春翠のセンスのよさが感じられました
当時の写真も飾られており
その中に英国王室を接待した様子もあり
財閥の力が相当なものだったことがわかりました
小堀遠州のものがたくさんあり
その中でシリーズもののような茶入れが
気に入りました
4.0
このところ、静嘉堂美術館や東洋文庫の興味深い展示会に行きましたが、それらは偶々いずれも三菱系。これまで住友家のイメージと芸術は結びつきませんでしたが、今回、初めてこの美術館にお邪魔する機会を得ました。やはり、財閥。公家出身の春翠が、文展で集めたという絵画のコレクションは何というか「オーセンティック」ですが、収集品の中には、香山の犬張子や、若冲の目白の絵などの可愛いものもあり、微笑ましく思いました。もう1つ、春翠が心血を注いで建てた大阪・茶臼山の屋敷を、僅か2年で手放したというのも興味深かったです。理由は展示会を見てのお楽しみ。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都港区で開催中の展覧会