この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
彫刻家・川島清(1951- )は木、鉄、鉛といった素材を用い、四元素(火、水、土、空気)を根底とする身体を通した独自の思考を掘り下げて作品を制作しています。国内外で発表を重ねる、日本を代表する彫刻家のひとりです。
川島の作品は、構成する物質が強い存在感を秘めています。その物質には、物質自体に内在する時間と、作家が物質に対峙し、手を加えてきた時間が内包されています。そこには独特の身体感覚をもった作家自身の身体性を通した記憶が日常を通して投影され、作品が制作されています。その過程で生まれる特有の言葉とともに作品が彫刻となるのです。
これまで、層を創り、積み重ねる《observation》シリーズなどを展開してきました。本展は新作を含む2005年以降の作品で構成されます。大規模で重量感のある《水量》シリーズ、鉄でつくられたテーブル型の形体を共通項に他の物質が加わって作品となる《路傍ノート》シリーズを中心に構成されます。
作家の下方に向かう視線を掘り進めた先に現れる川島芸術は、我々を深い思考へと誘います。川島の提示する彫刻空間に触れ、これまでにない知覚感覚を覚えることでしょう。
【川島清プロフィール】
1951年 福島県会津若松市に生まれる。
1981年 個展「修辞比11」シリーズ(ときわ画廊)
1983年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了
1985年 個展「彫刻の記憶」(ときわ画廊)
1986年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程満期退学、Asian Cultural Council助成金にて渡米(~‘88年)
1993年 個展「川島清 内層の視点-Observation」(いわき市立美術館)
2001年 個展(セゾンアートプログラムギャラリー)
2003年 個展(ギャルリー東京ユマニテ) ※以後同ギャラリーで毎年個展開催
2007年 グループ展「ATTITUDE 2007 人間の家 真に歓喜に値するもの」(熊本市現代美術館)、タカシマヤ美術賞受賞
2013年 グループ展「ミニマル|ポストミニマル 1970年代以降の絵画と彫刻」(宇都宮美術館)
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2016年7月23日(土)~2016年9月11日(日) |
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会場 | 川越市立美術館 Google Map |
展示室 | 川越市立美術館 企画展示室、アートホール他 |
住所 | 埼玉県川越市郭町2丁目30番地1 |
時間 | 9:00~17:00 |
休館日 |
月曜日 |
観覧料 | 大人 500円(400円) 大高生 250円(200円) 中学生以下無料
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TEL | 049-228-8080 |
URL | https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/index.html |
川越市立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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